方針
円周条件 を展開すると,各共役対について「和=積」が得られる。すると4次式は と分解でき,係数比較で が出る。(3) は がともに にあり,かつ であることから,, の範囲を求める。相加相乗平均と が境界の式を与える。
解答
(1) は点1を中心とする半径1の円周上にあるので である。両辺を2乗すると である。展開して となるから である。
(2) , とおく。(1)より である。したがって,4次方程式の左辺はと表される。展開するとである。これを と比較して を得る。
(3) が円 上にあり, であるから, は実数ではない。円周上の点を と書くと, であり, だから である。同様に である。また なら2つの2次式 , が一致し,4つの解が相異なることに反する。したがって である。 より,まず である。また相加相乗平均より であるが, なので等号は成り立たず である。
さらに , より である。これを で表すと すなわち である。
以上より,点 のとりうる範囲は である。したがって座標平面では,放物線 の下側,かつ と の上側にある開領域を図示すればよい。境界はすべて含まない。
別解
別解(逆に2次方程式の根の範囲を課す)
方針
は の2根であると逆に見る。『相異なる2根がともに にある』ための判別式・和・積・ での符号条件を の不等式に直し,必要十分性を確認する。
解答
(1)
を2乗するとしたがって(2), とすればであり, の組も同様である。よって展開・係数比較から(3)
円周上の非実数点について , であり,4根が相異なるので である。ここで はの2根である。
相異なる実根である条件は両方が正である条件は である。またこれと を合わせれば, が両方4より大きい可能性は除かれ,両方とも4より小さい。逆にこれらの不等式を満たせば,2根は相異なり となる。
したがって必要十分条件はすなわちであり,境界はいずれも含まない。図示すると標準解法の図の開領域になる。
総評
目安時間は20分。円周条件から共役対の和と積が一致すること,非実数条件により となることが核である。相加相乗平均による順方向の導出と, の2根を区間 に入れる逆方向の判定で領域の必要十分性を確認し,開境界を図示した。