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名古屋大学 2023年度
理系数学 第3問

問題

(1) 方程式の負の実数解の個数を求めよ。

(2) のグラフのにおける共有点の個数を求めよ。

(3) を正の実数とし,関数を考える。のグラフのにおける共有点は1個のみであるとする。このようながただ1つ存在することを示せ。

出典:名古屋大学 2023年度 前期日程 一般選抜 理系 第3問

方針

解法1(標準解法)

(1) は とおき,左辺減少・右辺増加の1交点に直す。(2)(3) は共有点条件 に変形する。 が(1)の方程式に一致することを使い, でただ1つの最小値をもつことを示す。 の水平線との交点数,および最小値を与えるただ1つの を読み取る。

別解(正の変数への置換と狭義凸性)

と置く。(2)(3) の共有点条件は となる。 を直接示せば, は狭義凸で両端が無限大だから最小点はただ1つであり,水平線との交点数を即座に判定できる。

解答

解法1(標準解法)

(1)

負の実数解を調べるので, とおく。方程式は となる。

左辺 で単調減少である。一方,右辺 より単調増加である。また であり, では である。したがって2つのグラフは でただ1回交わる。よって元の方程式の負の実数解の個数は である。

(2)

において は,両辺を で割って と同値である。そこで とおく。

微分すると である。 すなわち と同値である。(1)より, となる はただ1つである。

さらに である。また では では となる。したがって でただ1つの最小値をもつ。

ここで である。 は両端で に発散し,途中で3より小さい値をとるので,水平線 とは2点で交わる。よって における共有点の個数は である。

(3)

において と同値である。したがって,共有点の個数は,曲線 と水平線 の交点数に等しい。

(2)で示したように, でただ1つの最小値をもつ。また では なので である。したがって最小値を とおくと である。 のとき,水平線 に最小点で接するので,共有点は1個だけである。 では両端が であることから共有点は2個, では共有点はない。よって,条件を満たす正の実数 はただ1つ存在する。

別解(正の変数への置換と狭義凸性)

(1)

とおくと方程式は

左辺は狭義減少,右辺は

より狭義増加である。 では左辺が大きく, では右辺が大きいので,解はちょうど1個である。

(2)

とすると

微分すると

したがって で狭義凸である。また

よって はただ1つの点で最小値 をとる。

だから,水平線 は最小値より上にあり,狭義凸なグラフと2点で交わる。したがって(2)の共有点は2個である。

(3)

さらに より である。水平線 のときだけ接点1個, なら2個, なら0個である。よって条件を満たす正の実数 ただ1つである。