方針
表なら2,裏なら3進むので,裏が回なら最終位置はになる。得点が0でない条件は,裏がちょうど2回出ることと同値である。裏の出た時刻をとすると,すべて表の場合の位置和に対して,回目の裏はその時刻以後のすべての位置を1ずつ増やすのでを加え,回目の裏はを加える。この寄与の見方でを数え上げる。
解答
(1)
回のうち裏が回出たとする。表は回である。表が出ると2だけ,裏が出ると3だけ進むので,最終位置は である。したがって である。
(2)
のとき,得点が0でないための条件は である。(1)よりなので,これは と同値である。よって得点が0でない確率は である。
次に,裏が出た回をとする。4回とも表だった場合,位置はであり,その和は である。回目に裏が出ると,回目以後の位置が,すべて表の場合よりそれぞれ1だけ大きくなる。したがって,回目の裏の寄与は である。同様に回目の裏の寄与はである。
よって得点は である。これが25となる条件は であり,でこれを満たすのは の2通りである。したがって得点が25である確率は である。
(3)
のときも,得点が0でないためには でなければならない。(1)よりなので,やはり裏の回数は である。
裏が出た回をとする。9回とも表だった場合の位置の和は である。回目の裏はをそれぞれ1だけ増やすので,寄与はである。同様に回目の裏の寄与はである。したがって得点は となる。
得点が100となる条件は すなわち である。でこれを満たすのは の4通りである。よって得点が100である確率は である。
得点が奇数であるためには,まず得点が0でない必要があるので,裏は2回である。そのうえで得点 が奇数となるには,が奇数であればよい。のうち奇数は5個,偶数は4個であるから,の一方が奇数,他方が偶数となる選び方は 通りである。したがって得点が奇数である確率は である。
総評
裏が出た時刻の寄与を位置の総和へ反映する確率・場合の数の問題。目安時間は14分。最終位置から,得点が0でない条件を「裏がちょうど2回」と固定するのが第一段階である。裏が回目に出ると以後がすべて1増えるため,総得点への寄与はとなる。これにより得点は2回の時刻の和だけで決まる。0点は奇数ではないことにも注意する。
公式出題意図との対応:公式の出題意図は確率と場合の数を主題としている。解答では確率公式だけを提示せず,標本を「裏の出る2時刻」で一対一に表し,得点条件を時刻和の数え上げへ変換した。
出典確認:公式問題PDF第1ページの第3問と照合済み。公式公開物は「出題の意図」で,解答例ではない。
独立検算:の全16通りとの全512通りを別計算で列挙し,非零得点,25点,100点,奇数得点を確認した。