方針
全事象は の 通りである。(1)は不等式を に直し、 と に分けて、各 で許される の範囲を数える。(2)は が偶数であることから が奇数でなければならず、まず が奇数に限られる。そのうえで、奇数素因数について を使い、条件を に帰着して数える。
解答
(1)
条件 は と同値である。 のときは左辺が0なので、任意の で条件が成り立つ。したがって 通りである。 のときは である。各 について、 を満たす組の個数を数えるとである。たとえば の場合は の8通りである。
したがって有利な場合は 通りであり、求める確率は である。
(2) とおく。 は偶数であるから、 が偶数なら と は互いに素でない。 は偶数なので、 が奇数であるためには が奇数、すなわち でなければならない。
以下、 は奇数とする。奇数の素数 が を割るとき、 である。 なので、 は と同値である。また、 のときは である。したがって と が互いに素であるための条件は である。 を が3や5で割り切れるかで分類する。である。よって有利な場合は 通りである。したがって求める確率は である。
別解
解法2
方針
(1) は ではなく積 を先に固定し、許される の個数を に分ける。(2)はユークリッドの互除法の考えで、互いに素の条件を が奇数かつ に言い換え、今度は の素因数から を数える。
解答
(1) とおく。条件はである。
なら6個の がすべて可能である。このような は
の3組である。 なら であり、
の各々に3個の がある。 なら であり、
の各々に2個の がある。
最後に ならであるから だけが可能である。この範囲の は
組である。したがって有利な場合は通りであり、求める確率はである。
(2) , とおく。 と が互いに素なら、偶数 に対して は奇数でなければならない。よって は奇数、すなわちである。
この条件のもとでは は奇数なので、共通素因数として2を考える必要はない。奇素数 が と をともに割れば であり、逆に が と をともに割れば である。したがってここで を先に固定する。 は3でも5でも割り切れないので、
の9組がすべて可能である。 では に3を含められず、
の4組ずつである。 では に5を含められず、
の4組である。よって有利な場合は通りであり、求める確率はである。
総評
確率と整数の融合問題。目安時間は13〜18分。公式出題意図は、整数の性質を用いた系統的な数え上げの論証力と計算力を評価するとしている。(1)は 固定と積 固定の2方向で58通りが一致する。(2)は偶奇だけで終えず、 が奇数かつ が必要十分であることを共通素因数の議論で示す。分母は条件付きの9組ではなく全事象 通りである。