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名古屋大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

tを0でない実数として,xの関数y=x2+tx+tのグラフをCとする。

(1) C上においてy座標が最大となる点Pの座標を求めよ。

(2) Pと点O(0,0)を通る直線をlとする。
lCP以外の共有点Qを持つためにtが満たすべき条件を求めよ。
また,そのとき,点Qの座標を求めよ。

(3) tは(2)の条件を満たすとする。
A(1,2)として,X=14t2+tとおくとき,AP2AQ2Xで表せ。
また,AP<AQとなるためにtが満たすべき条件を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

関数図形と方程式 グラフの概形座標設定文字消去、範囲評価

方針

放物線を平方完成して頂点Pを求める。直線OPの傾きを出し,放物線との交点方程式に代入すると,片方の解が頂点のx座標t/2であることから,もう一つの交点Qが求まる。QPと一致する場合だけ除外する。(3)ではX=t2/4+tを頂点のy座標として使い,AP2AQ2を一度tで計算してからX(X+1)へ整理する。最後はX(X+1)<0X=(t+2)2/41に戻してtの範囲を求める。

解答

(1)
放物線は y=x2+tx+t=(xt2)2+t24+t と平方完成できる。よってy座標が最大となる点は頂点であり,P(t2,t24+t) である。

(2) X=t24+t とおく。t0なので,点Px座標t/2は0でない。したがって直線OPの傾きは Xt/2=t24+tt/2=t2+2 であり,直線lの方程式は y=(t2+2)x である。

これと放物線Cとの交点のx座標は x2+tx+t=(t2+2)x を満たす。整理すると x2(t22)xt=0 である。この方程式の一つの解はPx座標x=t2である。もう一つの解をxQとすると,解と係数の関係より t2xQ=t である。t0より xQ=2 である。

この点がPと異なるには 2t2 すなわち t4 である。問題の仮定でt0なので,求める条件は t4 である。このとき,Qy座標は直線lx=2を代入して yQ=2(t2+2)=t4 である。したがって Q=(2,t4) である。

(3)
A(1,2)である。まず P(t2,X),Q=(2,t4) を用いて距離の2乗を計算する。 AP2=(t2+1)2+(X+2)2 であり,AQ2=(2+1)2+(t4+2)2=1+(t+2)2 である。したがって AP2AQ2=(t2+1)2+(X+2)21(t+2)2 である。X=t24+tを代入して整理すると AP2AQ2=t(t+2)2(t+4)16 となる。

一方,X=t24+t=t(t+4)4 であり,さらに X+1=t24+t+1=(t+2)24 である。よって AP2AQ2=X(X+1) である。

AP<AQAP2AQ2<0 と同値であるから,X(X+1)<0 すなわち 1<X<0 である。ここで X=(t+2)241 なので,1<(t+2)241<0 である。左側の不等式は(t+2)2>0,すなわちt2を意味し,右側の不等式は (t+2)2<4 すなわち 4<t<0 を意味する。よって求める条件は 4<t<2,2<t<0 である。

t=2の場合の配置例。Pは頂点,Qは直線OPCのもう一つの共有点である。

総評

放物線の頂点,直線との共有点,距離の比較をつなぐ座標計算問題。目安時間は15分。(2)ではt0により直線OPの傾きが定義できることを確認し,もう一つの交点がPと一致するt=4を除く。(3)は距離ではなく距離の二乗の差を計算し,X=t(t+4)/4X+1=(t+2)2/4を使い分けると見通しがよい。

公式出題意図との対応:公式の出題意図は,放物線と直線で作られる平面図形を題材にした問題であることを示している。解答では頂点,2交点,2点からの距離という幾何的対象をすべて座標で対応づけ,除外値も含めて論理を閉じた。

出典確認:公式問題PDF第1ページの第2問と照合済み。公式公開物は「出題の意図」で,解答例ではない。

独立検算:交点方程式にx=t/2x=2を代入して両方が解であることを確認した。またAP2AQ2=t(t+2)2(t+4)/16=X(X+1)を記号展開し,許容範囲内の代表値t=3,1では負,t=1では正になることを確かめた。

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出典: 名古屋大学 令和6年度一般選抜(前期日程)数学(文科系) 公式問題・出題の意図(大学公式の問題PDF(1ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。