方針
(1) では直線 , と曲線 の上下関係を調べ, で積分区間を分ける。これにより面積は通常の定積分だけで求まる。(2)は2直線の傾きからなす角の公式を用い, を について解く。(3)は と置き,対数の単調性を使って の最小化へ帰着し,微分で決定する。
解答
(1)
直線 の方程式はそれぞれである。 より である。また, では2直線の間が領域に入り, では曲線 と直線 の間が領域に入る。したがってよって である。
(2)
直線 の傾きは であり,直線 の傾きは である。 なので である。2直線のなす角 についてである。 なので である。よって となる。これを について解くと である。 より だから である。 より である。
(3)
(2)の条件のもとで である。 とおくと, より である。また だから である。対数関数は単調増加なので, を最小にすればよい。
微分するとである。分母は で正なので,符号は で決まる。この2次式の にある根は である。したがって から に変わるので, は で最小となる。
ゆえに であり, だから, の最小値を与える は である。
総評
難度6,計算量5。想定時間は18分程度。(1)は領域を と に分け,上下の差を積分すると高校数学の標準手順だけで が出る。境界の上下関係を図で確認せず,1本の積分にしてしまうのが典型的な失点である。(2)は2直線の傾きから を作り, を使って平方根の符号を確定する。(3)では と置き,対数の単調性により の最小化へ移す。採点上は,微分係数の符号変化まで示せば十分である。別視点として,動径が掃く微小面積 を行列式から導けば(1)を一積分で処理できる。