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名古屋大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

aを実数とする。空間内の3点A(2,1,3)B(a+2,3,4)C(1,0,0)
含む平面をHとし,2点D(1,2,1)E(3,1,0)を通る直線を考える。
以下の問いに答えよ。

(1) 平面Hが直線DEと共有点をもつための,aの条件を求めよ。

(2) 平面Hが線分DE(両端を含む)と共有点をもつための,aの条件を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算座標設定、パラメータ処理、範囲評価

方針

平面 HA,B,C を通るので,ABAC の両方に垂直な法線ベクトルを作る。直線 DED+s(ED) とパラメータ表示し,この点が平面 H 上にある条件を s の一次方程式にする。(1)はその方程式が解を持つかどうか,(2)は交点のパラメータが線分に対応する 0s1 に入るかどうかを調べる。

解答

(1)
まず AB=(a,2,1),AC=(1,1,3) である。これらに垂直なベクトルとして n=(5,3a1,2a) をとる。実際,(a,2,1)(5,3a1,2a)=5a+2(3a1)+2a=0 であり,(1,1,3)(5,3a1,2a)=5(3a1)3(2a)=0 である。したがって n は平面 H の法線ベクトルである。

直線 DE 上の点を X=D+s(ED) とおく。ここで ED=(2,1,1) だから X=(12s,2s,1s) である。点 X が平面 H 上にある条件は n(XA)=0 である。A=(2,1,3) より XA=(32s,1s,2s) であり,内積を計算すると 5(32s)+(3a1)(1s)+(2a)(2s)=0 である。整理して (92a)s+5(a+2)=0 を得る。

この一次方程式が解を持つかを調べる。a9/2 のときは s についてただ1つの解を持つので,平面 H と直線 DE は共有点を持つ。a=9/2 のときは左辺の s の係数が0になり,定数項は 5(92+2)=652 で0ではないため,解を持たない。

したがって求める条件は a92 である。

(2)
(1)で得た方程式から,a9/2 のとき交点に対応する ss=5(a+2)2a9 である。直線上の点 X=D+s(ED) が線分 DE 上にあるための条件は 0s1 である。

まず s0 を考える。 5(a+2)2a90 であるから,分子と分母が同符号である必要がある。境界は a=2a=9/2 なので,a2またはa>92 である。

次に s1 を調べる。 a2 のときは 2a9<0 であるから,5(a+2)2a91 の両辺に 2a9 を掛けると不等号が反転して 5(a+2)2a9 となる。すなわち 3a19 であり,a193 である。よってこの場合は 193a2 となる。

一方,a>9/2 のときは 2a9>0 であるから,5(a+2)2a9 が必要になる。しかしこれは 3a19 となり,a>9/2 と両立しない。

したがって,平面 H が線分 DE と共有点を持つための条件は 193a2 である。

総評

難度4,計算量4。想定時間は10分程度。平面の法線ベクトル AB×AC と,直線のパラメータ表示 X=D+s(ED) を組み合わせる標準問題である。代入後の式 (92a)s+5(a+2)=0 では,a=9/2 のとき係数だけでなく定数項も確認し,共有点なしと判定する必要がある。(2)は線分条件 0s1 を分母の符号に注意して解き,19/3a2 を得る。端点を含むことも明記したい。別解として,平面を表す一次式の D,E での値 5(a+2),3a+19 の積が0以下であることから,線分との交わりを直接判定できる。計算の短い得点源である。

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出典: 名古屋大学 令和8年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。