岡山大学 2018年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 数学I・II・A・B
- 分野
- 三角関数、関数
- 解法
- 置換、範囲評価、三角比の利用
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 16分
問題
角 α は
0≦α≦π,cosα=31
を満たすとする。角 θ は
α≦θ≦π
の範囲を動くとする。また
f(θ)=sin2θ−sinθ−cosθ+2,t=sinθ+cosθ
とおく。次の問いに答えよ。
(1)
sin(α+4π)
の値を求めよ。
(2) t の値の範囲を求めよ。
(3) f(θ) を t の式で表せ。
(4) f(θ) の最小値を求めよ。
出典:岡山大学 2018年度 前期 文系 第2問
方針
解法1
cosα=1/3 から sinα を求め,t=sinθ+cosθ=2sin(θ+π/4) として範囲を出す。f(θ) は t の二次式に整理し,得られた t の範囲で最小値を調べる。
解法2
関数 t(θ)=sinθ+cosθ を直接微分し、指定区間で単調減少することから値域を得る。後半は t2=1+sin2θ を使い、平方完成する。
解答
解法1
(1)
0≦α≦π かつ cosα=31 であるから
である。したがって
sin(α+4π)=2sinα+cosα=64+2
である。
(2)
である。α≦θ≦π より
α+4π≦θ+4π≦45π
である。この範囲で sin(θ+4π) は θ=α のとき最大,θ=π のとき最小である。よって
である。
(3)
t2=(sinθ+cosθ)2=1+sin2θ
より,sin2θ=t2−1 である。したがって
f(θ)=sin2θ−sinθ−cosθ+2=t2−t+1
である。
(4)
(2)の範囲に t=21 は含まれる。よって
t2−t+1=(t−21)2+43
より,f(θ) の最小値は
43
である。
解法2
(1)
0≦α≦π なので sinα≧0 である。したがって
加法定理より
sin(α+4π)=2sinα+cosα=64+2.
(2)
cosα=1/3<cos(π/4) であり、cosθ は [0,π] で減少するので
α>4π.
ここで
t′(θ)=cosθ−sinθ.
α≦θ≦π/2 では θ>π/4 より cosθ<sinθ、また π/2≦θ≦π では cosθ≦0≦sinθ である。よって全区間で
t′(θ)<0.
したがって t は単調減少し、端点で
t(α)t(π)=sinα+cosα=31+22,=−1.
ゆえに
(3)
t2=(sinθ+cosθ)2=1+sin2θ
なので
sin2θ=t2−1.
これを代入すると
f(θ)=t2−t+1.
(4)
(2)の値域には t=1/2 が含まれる。また
t2−t+1=(t−21)2+43.
したがって
minf(θ)=43.