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岡山大学 2018年度 前期理系数学 第1問

関数f(x)=(1+x)exについて、次の問いに答えよ。

(1) f(x)=0 を満たす x の値を求めよ。

(2) 曲線 y=f(x) について、原点を通るすべての接線の方程式を求めよ。

(3) 曲線 y=f(x) について、原点を通る接線のうち、接点の x 座標が最大のものを L とする。曲線 y=f(x)、直線 L、および x 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

微分積分 接線・法線面積計算、計算整理

方針

f(x)=(1+x)ex の零点は指数部分が正であることから求める。原点を通る接線は,接点を x=t と置いて接線が原点を通る条件を立てる。面積は零点から接点までの曲線下の面積から,原点から接点までの接線下の三角形の面積を引いて求める。

解答

(1)
ex>0 であるから,f(x)=01+x=0と同値である。よってx=1である。

(2)
接点の x 座標を t とする。f(x)=(x+2)ex であるから,接線はy=(t+2)et(xt)+(t+1)etである。これが原点を通る条件は0=(t+2)tet+(t+1)etすなわちt2+t1=0である。よってt=1±52である。したがって求める接線はy=(3+52)e(1+5)/2x,y=(352)e(15)/2xである。

(3)
接点の x 座標が最大のものはα=1+52である。このとき接線 L の傾きは (α+2)eα である。求める面積を S とすると,曲線は x=1x 軸と交わり,接線は原点を通るのでS=1α(1+x)exdx0α(α+2)eαxdxである。{xex}=(1+x)ex より1α(1+x)exdx=αeα+e1である。また α2+α=1 から α2(α+2)=1 である。よってS=αeα+e1α2(α+2)eα2=e1+(α12)eαである。したがってS=e1+522e(1+5)/2である。

別解

解法2

方針

原点と曲線上の点 (t,f(t)) を結ぶ直線の傾き m(t)=f(t)/t を考える。その直線が接線になる条件を m(t)=0 と捉えて接点を求め、面積は曲線下の面積から接線下の三角形を引く。

解答

(1)

指数関数は常に正なので(1+x)ex=01+x=0は同値である。よってx=1.(2)

接点の x 座標を t とする。原点と (t,f(t)) を結ぶ直線の傾きをm(t)=f(t)t=(1+1t)etとおく。ここで接点候補は t0 である。この直線が曲線に接する条件はm(t)=f(t),すなわちm(t)=tf(t)f(t)t2=0である。直接微分するとm(t)=et(t2+t1)t2.よってt2+t1=0,t=1±52.接線の傾きは f(t)=(t+2)et なので、求める2本はy=3+52e(1+5)/2x,y=352e(15)/2x.(3)

大きい方の接点をα=1+52とおく。囲まれた領域は、1x0 では曲線と x 軸の間、0xα では曲線と接線の間である。

曲線下の面積は1α(1+x)exdx=[xex]1α=αeα+e1.接線下の部分は底辺 α、高さ f(α) の三角形である。α2+α=1 より12αf(α)=12α(1+α)eα=12eα.したがって面積 SS=e1+(α12)eα=e1+522e(1+5)/2.

総評

難度6、計算量6。想定時間は20分程度。原点を通る接線条件 f(t)=tf(t) を立てられるかが中心である。面積は 1 から 0 までが曲線と x 軸の間、0 から正の接点までが曲線と接線の間である。積分を一行に詰めず、領域図と分割を対応させると符号の誤りを防げる。解法2では割線の傾きの停留条件から接線条件を再導出した。

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出典: 岡山大学 2018年度 前期 理系数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。