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岡山大学 2019年度 前期 その2文系数学 第2問

a,bを正の数とする.数列{xn}x1=a,x2=bxn+2=1+xn+1xn(n=1,2,3,)により定める.以下の問いに答えよ.

(1) x6,x7a,bを用いて表せ.

(2) xn(n=1,2,3,)がすべて自然数になるようなa,bの組をすべて求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

数列整数 漸化式の変形、約数・倍数、場合分け

方針

最初の数項を漸化式から順に計算し,x6=x1,x7=x2 となる周期性を確認する。自然数条件は周期の中の x1 から x5 だけを調べればよい。 一般の場合は x4 が自然数である条件を中心に,a,b が自然数であることを使って候補を有限個に絞る。

解答

(1)
漸化式からx3=1+ba,x4=1+x3x2=a+b+1ab,x5=1+x4x3=a+1bである。したがってx6=1+x5x4=a,x7=1+x6x5=bを得る。

(2)
すべての xn が自然数なら,特に a=x1b=x2 は自然数である。また(1)より数列は5項ごとに繰り返すので,x1=a,x2=b,x3=b+1a,x4=a+b+1ab,x5=a+1bがすべて自然数であることが必要十分である。

x4=m とおくと,m は自然数でa+b+1=mabである。まず a=1 のとき,b+2=mb だから (m1)b=2 であり,(a,b)=(1,1),(1,2) を得る。同様に b=1 のとき,(a,b)=(1,1),(2,1) を得る。

次に a2,b2 とする。このとき m2,3, なら左辺より右辺が大きくなり不可能であるから,m=1 である。よってab=a+b+1すなわち(a1)(b1)=2である。したがって(a,b)=(2,3),(3,2)を得る。

得られた候補(1,1),(1,2),(2,1),(2,3),(3,2)では,いずれも x1 から x5 までが自然数であることを直接確認できる。よって求める組は(a,b)=(1,1),(1,2),(2,1),(2,3),(3,2)である。

別解

解法2

方針

5周期を確認した後、中央の項 x4=m を自然数とおく。方程式 a+b+1=mab を積の形に変形し、m の大きさごとに正の整数解を尽くす。

解答

(1)
漸化式を順に用いるとx3=1+ba,x4=1+a+bab,x5=1+ab.さらにx6=1+x5x4=a,x7=1+x6x5=b.したがってx6=a,x7=b,かつ数列は5項を周期として繰り返す。

(2)
全項が自然数なら a,b は自然数である。x4=m とおくと m も自然数でa+b+1=mab.(1)(1)を積の形にすると(ma1)(mb1)=m+1.(2)m=1 のとき、(2)は(a1)(b1)=2となるので(a,b)=(2,3),(3,2).m=2 のとき(2a1)(2b1)=3より(a,b)=(1,2),(2,1).m=3 のとき、左辺の2因子はともに2以上で積が4だから、両方が2である。よって(a,b)=(1,1).m4 なら(ma1)(mb1)(m1)2>m+1となり、(2)に反する。以上の候補について1周期を計算すると(a,b)(x1,x2,x3,x4,x5)(1,1)(1,1,2,3,2)(1,2)(1,2,3,2,1)(2,1)(2,1,1,2,3)(2,3)(2,3,2,1,1)(3,2)(3,2,1,1,2)で、すべて自然数である。したがって求める組は(a,b)=(1,1),(1,2),(2,1),(2,3),(3,2).

総評

難度6,計算量6。想定時間は20分程度。5周期によって無限個の条件を5項に落とした後、x4=m から得る式を (ma1)(mb1)=m+1 と因数分解すると整数解を漏れなく整理できる。m=1,2,3 を分け、m4 を不等式で排除するのが要点である。最後に候補の1周期を示して十分性も確認する。

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出典: 岡山大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。