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岡山大学 2019年度 前期理系数学 第1問

ABの二人がじゃんけんをする.1回ごとに,勝った方は2点,負けた方は0点,あいこの場合はどちらも1点ずつを得るものとする.n回目のじゃんけんを終えた時点でのAの得点の合計をan,Bの得点の合計をbnとする.以下の問いに答えよ.

(1) a3=3となる確率を求めよ.

(2) a5=5となる確率を求めよ.

(3) a5b5となる確率を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

確率場合の数 数え上げ、余事象、対称性の利用

方針

1回ごとの A の得点を 0,1,2 のいずれかと見て,それぞれ確率 1/3 であることを使う。小問(3)は各回の合計が 2 点であることから b5=10a5 とし,分布の対称性で処理する。

解答

(1)
1回ごとの A の得点は 0,1,2 のいずれも確率 13 で起こる。3回の得点の和が 3 になるのは,1,1,1または0,1,2を並べ替えた場合である。したがって場合の数は 1+6=7 通りで,求める確率は727である。

(2)
5回の得点の和が 5 になる場合を数える。1 点を基準にして,0 点を 12 点を +1 と見れば,5個の値の和が 0 になる場合である。+11 がそれぞれ j 個ずつあるとして,j=0,1,2 を調べると,場合の数は1+20+30=51である。よって求める確率は5135=1781である。

(3)
各回で二人の得点の合計は 2 点であるから,a5+b5=10 である。したがってa5b5a55である。AB を入れ替えると a5<5a5>5 は同じ確率で起こるので,(2)よりP(a55)=1+P(a5=5)2=1+17812=4981である。

別解

解法2

方針

1回の得点分布を多項式 1+X+X2 で表し、n 回後の合計点をその n 乗の係数として数える。最後は係数の対称性を利用する。

解答

(1)
1回の A の得点 0,1,2 は等確率なので、得点の数え上げ多項式は1+X+X2である。3回の合計点が3となる場合の数は (1+X+X2)3X3 の係数である。(1+X+X2)3=1+3X+6X2+7X3+6X4+3X5+X6より、求める確率は733=727.(2)
同様に、5回の合計点が5となる場合の数は (1+X+X2)5X5 の係数である。0点と2点の回数は等しくなければならない。その共通の回数を j とすると j=0,1,2 であり、係数は5!0!0!5!+5!1!1!3!+5!2!2!1!=1+20+30=51.したがってP(a5=5)=5135=1781.(3)
多項式 (1+X+X2)5 の係数は、次数 k10k で等しい。よって合計点が5未満の場合と5より大きい場合は同数である。全 35 通りのうち、5点以上の場合の数は35+512=147.各回で a5+b5=10 だから、a5b5a55 と同値である。ゆえにP(a5b5)=14735=4981.

総評

難度4,計算量4。想定時間は12分程度。場合分けによる数え上げだけでなく、1回の得点分布を 1+X+X2 として積の係数を読む方法も有効である。5点は分布の中心なので、係数列の対称性から「5点以上」を半分に分けられる。分母は毎回3通りの結果が等確率であることから 3n となる。

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出典: 岡山大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。