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岡山大学 2020年度
文系数学 第4問

問題

実数 に対し、関数

を満たしている。次の問いに答えよ。

(1) 関数 を求めよ。

(2) のグラフと 軸が異なる3点で交わるような の範囲を求めよ。

(3) が (2) の範囲にあるとする。 のグラフと 軸で囲まれる部分の面積 を求めよ。

(4) を最小にする を求めよ。

出典:岡山大学 2020年度 前期 文系 第4問

方針

解法1(積分を未知定数として決定する)

積分全体を定数 とおき、得られた を定義式へ戻して を自己決定する。絶対値は を境に外し、3つの零点と符号を図で整理してから面積を表示積分で計算する。

解法2(奇関数の対称性と因数形を使う)

が積分区間上で奇関数になることを利用し、積分定数を一行で決める。面積は零点を示す因数形のまま積分し、最小性は差を平方因子で表して微分とは独立に確認する。

解答

解法1(積分を未知定数として決定する)

(1)

積分全体を

とおく。もとの等式は

となる。これを の定義へ代入すると

ここでは、2つの の積分が打ち消し合い、 の積分も対称区間上で0になることを用いた。したがって

である。

(2)

絶対値を外すと

となる。 は常に零点である。ほかの零点 にあり、 にあり、しかも3点が異なるための条件は

である。

(3)

のとき零点は であり、符号と囲まれる部分は次図のようになる。

岡山大学 2020年度 第4問の図1

よって面積は

前半2つの和は 、最後の積分は だから

である。

(4)

微分すると

では である。停留条件は

すなわち

このうち に入るのは

だけであり、この値で は最小となる。

解法2(奇関数の対称性と因数形を使う)

(1)

再び

とおくと

区間 では

であり、これは奇関数である。 も奇関数だから、対称区間上の積分はどちらも0である。区間の長さは1なので

したがって

を得る。

(2)

でそれぞれ

である。零点候補 がそれぞれ所定の区間に属し、相異なるための必要十分条件は

である。

(3)

負の部分の2つの面積を別々に計算すると

したがって両者の和は である。また、根が の下に凸の2次関数の面積を計算して

よって

(4)

とおく。直接展開すると

では右辺の最後の因子も正であるから

であり、等号は のときに限る。したがって最小値を与える値は

である。