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岡山大学 2020年度 前期文系数学 第3問

実数 a に対し、円 C と直線 lC:x24x+y24y1=0,l:3x4y+a=0で定める。原点を O、円 C の中心を P とする。次の問いに答えよ。

(1)C の半径と中心 P の座標を求めよ。

(2)C と直線 l の共有点の個数を、a の値によって分類せよ。

(3) a>0 であり、直線 l が円 C に接しているとする。直線 l に関して点 P と対称な点を Q とするとき、tanPOQ を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式三角関数 座標設定円の性質三角比の利用、計算整理

方針

円の方程式を平方完成し、中心から直線までの距離を半径3と比較する。(3)では正の接線パラメータを選び、法線ベクトル方向へ点を移す反射公式で Q を求める。最後は2本のベクトルの内積と行列式から角の正接を計算する。

解答

(1)

円の方程式を平方完成すると(x2)2+(y2)2=9となる。したがってP=(2,2),半径=3である。

(2)

P=(2,2) から直線 l までの距離を d とするとd=3242+a32+(4)2=a25.円の半径は3だから、d<3,d=3,d>3 に応じて共有点はそれぞれ2個、1個、0個である。よってa の範囲共有点の個数13<a<172a=13, 171a<13, 17<a0となる。

(3)

接する条件はa25=3,すなわち a=13,17 である。いま a>0 だからa=17であり、接線は 3x4y+17=0 である。

P で直線の左辺を計算すると3242+17=15.直線の法線ベクトルは (3,4) だから、反射点はQ=(2,2)21532+(4)2(3,4)=(85,345).位置関係は次図のようになる。

ここでOP=(2,2),OQ=(85,345).内積と行列式の絶対値はOPOQ=525,det(OP,OQ)=845.内積が正なので POQ は鋭角であり、tanPOQ=84/552/5=2113である。

別解

解法2(連立方程式の判別式と接点を使う)

方針

直線の式から y を消去し、円との共有点を与える2次方程式の判別式を調べる。接するときは重解から接点 T を求め、TPQ の中点であることを使う。角は2直線の傾きから計算する。

解答

(1)

平方完成により(x2)2+(y2)2=9だから、中心は P=(2,2)、半径は3である。

(2)

直線上ではy=3x+a4である。これを円の方程式へ代入して16倍すると25x2+(6a112)x+(a8)280=0.この2次方程式の判別式を D とするとD=(6a112)2100{(a8)280}=64{225(a2)2}.したがって D>0,D=0,D<0 を調べれば、共有点の個数は{2(13<a<17),1(a=13,17),0(a<13, 17<a)となる。

(3)

a>0 で接するから a=17 である。このとき上の2次方程式は重解をもち、その解はx=6a11250=15.したがって接点はT=(15,225).反射の定義から T は線分 PQ の中点なのでQ=2TP=(85,345).直線 OP の傾きは1、直線 OQ の傾きは 17/4 である。2直線のなす鋭角を ϕ とするとtanϕ=17/411+1(17/4)=2113.両ベクトルの内積は正であるから ϕ=POQ であり、求める値は2113である。

総評

難度4、目安時間15分。(2)は「中心と直線の距離」でも「連立後の判別式」でも同じ境界 a=13,17 が得られる。(3)では条件 a>0 により a=17 を選ぶこと、反射点の計算後に内積の符号を見て実際の角が鋭角であることを確認することが重要である。図では接点 TPQ の中点になっており、座標計算の検算にもなる。

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出典: 岡山大学 2020年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。