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大阪大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

座標平面上に3点A(0,1)B(1,0)C(1,0)がある.
x軸上の動点P(t,0) (t>1)に対して,
線分AC上の点QQCAQ=t12t1であるようにとる.

(1) 2点PQを通る直線は,すべて定点を通ることを示せ.

(2) 2点PQを通る直線と線分ABの交点をRとする.
AQRの面積S(t)を求めよ.

(3) 13<S(t)<49 (t>1)を証明せよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式ベクトル 座標設定ベクトル成分計算面積計算不等式評価

方針

まず比 QC/AQ=(t1)/(2t1)AQ:QC=(2t1):(t1) に直し、
Q の座標を求める。直線 PQ の方程式から定点を読む。
面積は ABACQAC, RAB を使い、
AQR を直角三角形として求める。最後に分母の正を確認して差を評価する。

解答

(1)
条件 QCAQ=t12t1 より AQ:QC=(2t1):(t1) である。点 Q は線分 AC 上の内分点なので、Q=(2t13t2,t13t2) である。

直線 PQP(t,0) を通るから x+(3t1)yt=0 と表せる。実際、P を代入すると tt=0 であり、上の Q を代入しても 2t13t2+(3t1)t13t2t=0 となる。

この直線の方程式に (x,y)=(13,13) を代入すると 13+3t13t=0 となり、任意の t>1 で成り立つ。したがって、すべての直線 PQ は定点 (13,13) を通る。

(2)
直線 ABy=x+1 である。これと x+(3t1)yt=0 を連立する。y=x+1 を代入すると 3tx+2t1=0 なので R=(2t13t,t+13t) である。

ABAC の方向ベクトルはそれぞれ (1,1)(1,1) で、
内積が0だから ABAC である。QAC, RAB より
AQRA を直角とする。また座標からAQ=2(2t1)3t2,AR=2(2t1)3t.したがってS(t)=12AQAR=(2t1)23t(3t2).(3) t>1 では 3t(3t2)>0 である。したがって不等式は分子を比較すればよい。

まずS(t)13=(2t1)2t(3t2)3t(3t2)=(t1)23t(3t2)>0である。また49S(t)=4t(3t2)3(2t1)29t(3t2)=4t39t(3t2)>0である。よって 13<S(t)<49 が成り立つ。

ABAC を使えば、面積は AQAR の積で求まる

別解

解法2

方針

直線 PQ の切片を直接計算し、係数を t の一次式として
分離して定点を求める。面積は ABAC を使い、
AQ,AR の長さから直角三角形の面積として計算する。
最後の評価は分子との差を平方または正の一次式へ因数分解する。

解答

(1)
内分公式からQ=(2t13t2,t13t2).P(t,0)Q を通る直線を整理するとx+(3t1)yt=0,すなわち(xy)+t(3y1)=0である。これが全ての t>1 で成り立つ点では
xy=0, 3y1=0 だから、定点は(13,13)である。

(2)
ABy=x+1 である。上の直線との交点はR=(2t13t,t+13t).ABAC であり、QAC, RAB だから
AQRA を直角とする。内分比と座標からAQ=2(2t1)3t2,AR=2(2t1)3tである。よってS(t)=12AQAR=(2t1)23t(3t2).(3)
t>1 では分母が正であり、S(t)13=(t1)23t(3t2)>0,49S(t)=4t39t(3t2)>0.したがって13<S(t)<49である。

総評

座標計算で完結するが、内分比、直線方程式、面積、不等式のどこかで計算が崩れやすい。目安時間は18分。特に S(t) の分母 3t(3t2)t>1 で正であることを明記してから大小比較に入ると安全である。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 大阪大学 1984年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。