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大阪大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xy平面内の曲線C:y=1x
x>0上の相異なる2点P(a,1a)
Q(b,1b)(ただし,0<a<b)に対し,
R(b,1a)とおく.

いま,点PQが,PQROPQの面積の比が一定値k
すなわちPQROPQ=kであるように曲線C上を動くとき,
PQにおける曲線Cの接線の交点Sの軌跡を求めよ.
ただし,Oは原点である.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式微分 接線・法線軌跡文字消去

方針

座標三角形の面積公式だけで比を求め、b/a を一定にする。二接線を連立して交点を求め、積 XY から軌跡を出す。

解答

P=(a,1/a)Q=(b,1/b)R=(b,1/a) とする。座標による三角形の面積公式から[PQR]=(ba)22ab,[OPQ]=b2a22ab.従ってk=baa+b,ba=1+k1k.特に 0<k<1 である。

y=1/xx=t における接線はy=xt2+2tである。t=a,b の二接線の交点を S=(X,Y) とすると、連立してX=2aba+b,Y=2a+b.従ってXY=4ab(a+b)2=1k2.また X,Y>0 である。

逆に XY=1k2X,Y>0 を満たす点を取り、r=1+k1k,a=X(1+r)2r,b=raと置けば、上の式から接線の交点は (X,Y) になる。よって軌跡はxy=1k2,x>0,y>0である。

別解

解法2(比 r=b/a を先に固定する)

方針

初めから b=ra と置く。面積比で r を決めると、接点は一つの倍率 a だけで動く。交点座標を a,r で表し、a を消去する。

解答

r=b/a>1 と置く。二三角形の底と高さを座標から求めると[PQR][OPQ]=(r1)2r21=r1r+1.従ってr=1+k1kは一定である。

接点の x 座標が t のとき、接線は ty=2x/t と書ける。t=a,ra の二式を連立するとS=(2ra1+r,2a(1+r)).a>0 を動かすと第一座標は a に比例し、第二座標は a に反比例する。その積は4r(1+r)2=1k2.従って S は正の枝xy=1k2,x>0,y>0上を動く。逆にこの枝上では第一座標から正の a が一意に決まり、第二座標も積の式で一致するため、枝全体が実現される。

総評

難易度6、計算量5。目安時間は22分である。非行列問題なので行列式は使わず、座標三角形の面積公式と接線の連立だけで完結させた。面積比から b/a が一定になること、軌跡の正の枝全体が実現されることが採点の要点である。

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出典: 大阪大学 1986年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。