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大阪大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

半径1の球が2つ接している.
この2つの球のいずれにも接するように半径r (>0)の球を8個おき,
8個の球はすべて両隣りと接するようにしたい.
このときのrの値を求めよ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式三角関数 図形的解釈三角比の利用円の性質

方針

2つの半径1の球の中心を結ぶ直線を軸として見る。半径 r の球の中心は、2中心から等距離にあるので垂直二等分平面上にあり、さらに2中心からの距離が 1+r の円周上に並ぶ。隣り合う小球が接するので、その中心間距離は 2r であり、8点はその円に内接する正八角形の頂点になる。

解答

2つの半径1の球の中心を O1,O2 とする。2つの球は接しているので O1O2=2 である。

半径 r の球が両方の半径1の球に接するなら、その中心は O1,O2 からともに 1+r だけ離れている。したがって、その中心は O1O2 の垂直二等分平面上にある。

この平面上で、小球の中心が並ぶ円の半径を ρ とする。O1O2 の中点から O1 までの距離は 1 であるから、直角三角形より ρ2+12=(1+r)2 である。よって ρ2=r2+2r を得る。

8個の小球はすべて両隣りと接するので、隣り合う小球の中心間距離は 2r である。同じ円周上で隣り合う弦の長さがすべて等しいため、8個の中心は半径 ρ の円に内接する正八角形の頂点になる。正八角形の1辺は 2ρsinπ8 だから 2r=2ρsinπ8 すなわち r=ρsinπ8 である。

これを二乗して ρ2=r2+2r を代入すると r2=(r2+2r)sin2π8 である。r>0 なので r で割って r(1sin2π8)=2sin2π8 となる。したがって r=2tan2π8 である。

また tanπ8=21 より r=2(21)2=642 である。

8個の中心は正八角形を作り、中心角は π/4

別解

解法2

方針

小球中心の円を上から見て正八角形を作り、隣接する2中心と
円の中心が作る二等辺三角形に余弦定理を使う。
得られた弦長の式と、2つの大球の中心を含む直角三角形の式を
連立して r を直接解く。

解答

小球の中心が並ぶ円の半径を ρ とする。大球の中心間距離は
2 であり、小球中心から各大球中心までの距離は 1+r だからρ2+1=(1+r)2,ρ2=r2+2r.8個の小球中心は正八角形の頂点であり、隣接中心が円の中心に
張る角は π/4 である。余弦定理から(2r)2=2ρ2(1cosπ4)=(22)ρ2.ρ2=r2+2r を代入し、r>0 で割ると4r=(22)(r+2).これを解けばr=642を得る。

総評

空間の接触条件を、中心の配置に置き換えて平面内の正八角形へ落とす問題である。目安時間は15分。小球の中心が垂直二等分平面上の円に並ぶこと、隣接中心間距離が 2r であることを順に書く。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 大阪大学 1984年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。