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大阪大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

放物線 y=x2+1 上の1点を A(a,a2+1) とする。この放物線上に A と異なる点 B(b,b2+1) をとり、線分 ABx 軸および2直線 x=ax=b とで囲まれた台形の面積を、この放物線が2等分するようにしたい。そのような点 Bb>a を満たすものが存在するための a の範囲を求めよ。また、そのとき ba で表せ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安30

図形と方程式積分方程式・不等式 面積計算定積分評価必要十分条件

方針

AB の方程式を求める。台形全体の面積が放物線下の面積の2倍になるという条件を積分で表し、得られる二次方程式の実数条件と b>a を調べる。

解答

2点 A,B を結ぶ弦の傾きはb2a2ba=a+bだから、弦 ABy=(a+b)xab+1である。放物線は下に凸なので、a<x<b では弦が放物線より上にある。

台形全体の面積はT=(ba)(a2+b22+1),放物線と x 軸の間の面積はS=ab(x2+1)dx=(ba)(a2+ab+b23+1).放物線が台形を2等分する条件は T=2S である。ba>0 で割って整理するとb2+4ab+a2+6=0.これを b について解くとb=2a±3a26.実数解をもつには a22 が必要である。

a2 なら2a+3a26<2a+3a=aであり、どちらの解も b>a を満たさない。一方、a2 なら3a26<3aなので、小さい方の解についても2a3a26>aとなる。したがって二つの解がともに b>a を満たす。

よって求める範囲と ba2,b=2a±3a26.

別解

解法2(弦と放物線の間の面積を使う)

方針

上側の領域は、弦と放物線の差が (xa)(bx) になることを利用して直接求める。上側の面積と放物線下の面積を等置する。

解答

弦はy=(a+b)xab+1であるから、弦と放物線の高さの差は(a+b)xab+1(x2+1)=(xa)(bx)である。したがって放物線より上側の面積 UU=ab(xa)(bx)dx=(ba)36.一方、放物線より下側の面積 LL=ab(x2+1)dx=(ba)(a2+ab+b23+1).二等分条件 U=Lba>0 から(ba)26=a2+ab+b23+1.整理するとb2+4ab+a2+6=0を得る。よってb=2a±3a26.実数条件は a22 である。さらに b>a を調べると、a2 では解がなく、a2 では両方の符号が条件を満たす。

したがってa2,b=2a±3a26.

総評

難度7、計算量6、目安30分。面積を何と何に分けるかが核心である。台形全体を使う方法と、弦・放物線間の面積を直接求める方法の二通りを示した。方程式を解くだけでは不十分で、判別条件に加えて b>a を符号別に確認する必要がある。

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出典: 大阪大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。