方針
正方形が放物線と交わる条件を、 における の値域と、縦方向の区間 が交わる条件に直す。最小値は区間が0を含むかどうかで分かれ、最大値は端点の絶対値が大きい方で決まる。最後は が下側境界と上側境界の間にある範囲として図示する。
解答
正方形と放物線 が共通点をもつことは、ある実数 が存在して を満たすことと同値である。
区間 における の最小値を 、最大値を とする。この区間で が取りうる値全体は である。したがって縦方向の区間 と交わる条件は である。すなわち が必要十分条件である。
まず最小値を求める。区間 がすべて0以下なら右端で最小、0を含めば最小値は0、すべて0以上なら左端で最小である。よってである。
次に最大値を求める。 の最大値は、端点 と のうち絶対値が大きい方で決まる。 は と同値なのでである。
したがって求める範囲は次の通りである。図示すると、上側の境界はである。下側の境界は である。これらの境界を含め、その間を塗った部分が点 の存在範囲である。
境界と求める範囲は次図の通りである。
別解
解法2(正方形の左下頂点を掃引する)
方針
放物線上の点 を1つ固定する。その点を含む単位正方形の左下頂点 は長方形 を動く。これを で掃引し、上下の包絡線を求める。
解答
放物線上の点 が単位正方形に含まれる条件はである。したがって、 を固定すると左下頂点 はという長方形を動く。求める範囲は、これらの長方形をすべて重ねた部分である。
を固定すると、条件 はとなる。したがって、その縦線上で可能な はを満たす。
下側の包絡線は、区間 が0の左・0を含む・0の右のどこにあるかでとなる。上側の包絡線は、 と のうち絶対値の大きい端点で決まり、となる。
よって求める範囲はであり、境界をすべて含む。
総評
難易度6、計算量3、想定時間16~22分。横区間 における の値域へ直すのが要点である。最小値の分岐点 と最大値の分岐点 を混同しない。境界上でも共通点をもつので、すべて等号を含む。包絡線による別解と固定 の値域計算で同じ4領域を確認した。