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大阪大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

xy平面において,曲線y=x2
正方形{(x,y):axa+1,byb+1}
共通点をもつとき,点(a,b)の存在する範囲を求め,これを図示せよ.

難易度6/ 10計算量3/ 10目安15

関数図形と方程式 グラフの概形、範囲評価、場合分け

方針

正方形が放物線と交わる条件を、[a,a+1] における x2 の値域と、縦方向の区間 [b,b+1] が交わる条件に直す。最小値は区間が0を含むかどうかで分かれ、最大値は端点の絶対値が大きい方で決まる。最後は b が下側境界と上側境界の間にある範囲として図示する。

解答

正方形と放物線 y=x2 が共通点をもつことは、ある実数 x が存在して axa+1,bx2b+1 を満たすことと同値である。

区間 axa+1 における x2 の最小値を m(a)、最大値を M(a) とする。この区間で x2 が取りうる値全体は m(a)yM(a) である。したがって縦方向の区間 [b,b+1] と交わる条件は bM(a)かつb+1m(a) である。すなわち m(a)1bM(a) が必要十分条件である。

まず最小値を求める。区間 [a,a+1] がすべて0以下なら右端で最小、0を含めば最小値は0、すべて0以上なら左端で最小である。よってm(a)={(a+1)2(a1),0(1a0),a2(0a)である。

次に最大値を求める。x2 の最大値は、端点 aa+1 のうち絶対値が大きい方で決まる。aa+1a1/2 と同値なのでM(a)={a2(a12),(a+1)2(12a)である。

したがって求める範囲は次の通りである。{(a+1)21ba2(a1),1ba2(1a12),1b(a+1)2(12a0),a21b(a+1)2(0a).図示すると、上側の境界はb=a2(a12),b=(a+1)2(a12)である。下側の境界は b=(a+1)21(a1), b=1(1a0), b=a21(a0) である。これらの境界を含め、その間を塗った部分が点 (a,b) の存在範囲である。

境界と求める範囲は次図の通りである。

別解

解法2(正方形の左下頂点を掃引する)

方針

放物線上の点 (t,t2) を1つ固定する。その点を含む単位正方形の左下頂点 (a,b) は長方形 [t1,t]×[t21,t2] を動く。これを t で掃引し、上下の包絡線を求める。

解答

放物線上の点 (t,t2) が単位正方形に含まれる条件はt1at,t21bt2である。したがって、t を固定すると左下頂点 (a,b)[t1,t]×[t21,t2]という長方形を動く。求める範囲は、これらの長方形をすべて重ねた部分である。

a を固定すると、条件 t1atata+1となる。したがって、その縦線上で可能な bminata+1t21bmaxata+1t2を満たす。

下側の包絡線は、区間 [a,a+1] が0の左・0を含む・0の右のどこにあるかで{(a+1)21(a1),1(1a0),a21(0a)となる。上側の包絡線は、aa+1 のうち絶対値の大きい端点で決まり、{a2(a1/2),(a+1)2(1/2a)となる。

よって求める範囲は{(a+1)21ba2(a1),1ba2(1a1/2),1b(a+1)2(1/2a0),a21b(a+1)2(0a)であり、境界をすべて含む。

総評

難易度6、計算量3、想定時間16~22分。横区間 [a,a+1] における x2 の値域へ直すのが要点である。最小値の分岐点 1,0 と最大値の分岐点 1/2 を混同しない。境界上でも共通点をもつので、すべて等号を含む。包絡線による別解と固定 a の値域計算で同じ4領域を確認した。

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出典: 大阪大学 1985年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。