方針
放物線を一般形のまま扱うと文字が増えるので、頂点を使って 、 と置く。点 を頂点 からの横のずれ で表し、 に平行な原点通過直線と の交点 を求める。最後に、直線 が直線 上の固定点 を必ず通ることを計算で示せば、比 が一定になる。
解答
は下に凸で頂点が原点 なので とおける。また は上に凸で、頂点を とすると とおける。 である。 を 上の点とし、 の 座標を とおく。 の場合は直線 が定まらず、また問題では は直線 上にないから、考える点では である。このとき である。
直線 の方向は である。したがって、原点を通り に平行な直線は である。これと との交点は より である。原点以外の交点 は である。
ここで直線 上の点を考える。するとである。よって は直線 上にある。一方、 は の定数倍で表されているから直線 上にもある。
問題の仮定より は直線 上にないので、直線 が直線 そのものになることはない。したがって直線 と直線 の交点 は一意であり、 である。 だから は線分 上にあり、である。ゆえに となる。右辺は2つの放物線 だけで決まり、点 の取り方に関係しない。したがって は一定である。
総評
一般の放物線を頂点形式で座標化し、交点の位置が固定比になることを示す証明問題である。目安時間は24分。 を横のずれ で表すと、 まで一気に計算できる。答案では、 が直線 上にも 上にもあることを明示するのが要点である。最後に により交点 が一意に定まることまで触れると、証明として隙がない。