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大阪大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

f(x)g(x)を2次関数とし,2つの放物線F:y=f(x)G:y=g(x)を考える.ただし,Fは下に凸で原点Oを頂点とし,Gは上に凸でその頂点AOと異なるものとする.Gの上の点Pを直線OA上にはないようにとる.点Oを通り直線APに平行な直線とFとの交点のうち,O以外の点をQとする.さらに,直線OAと直線PQの交点をRとする.
このとき,線分の長さの比ARORは点Pのとり方に関係なく一定であることを示せ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安24

関数図形と方程式 座標設定文字消去

方針

放物線を一般形のまま扱うと文字が増えるので、頂点を使って F:y=αx2G:y=qβ(xp)2 と置く。点 P を頂点 A=(p,q) からの横のずれ z で表し、AP に平行な原点通過直線と F の交点 Q を求める。最後に、直線 PQ が直線 OA 上の固定点 βα+βA を必ず通ることを計算で示せば、比 AR:OR が一定になる。

解答

F は下に凸で頂点が原点 O なので F:y=αx2(α>0) とおける。また G は上に凸で、頂点を A=(p,q) とすると G:y=qβ(xp)2(β>0) とおける。AO である。 PG 上の点とし、Px 座標を p+z とおく。P=A の場合は直線 AP が定まらず、また問題では P は直線 OA 上にないから、考える点では z0 である。このとき P=(p+z, qβz2) である。

直線 AP の方向は AP=(z,βz2)=z(1,βz) である。したがって、原点を通り AP に平行な直線は y=βzx である。これと F:y=αx2 との交点は αx2=βzx より x(αx+βz)=0 である。原点以外の交点 QQ=(βzα, β2z2α) である。

ここで直線 OA 上の点R0=βα+βA=(βpα+β,βqα+β)を考える。するとP+αα+β(QP)=βα+βP+αα+βQ=(β(p+z)βzα+β,β(qβz2)+β2z2α+β)=(βpα+β,βqα+β)=R0である。よって R0 は直線 PQ 上にある。一方、R0A の定数倍で表されているから直線 OA 上にもある。

問題の仮定より P は直線 OA 上にないので、直線 PQ が直線 OA そのものになることはない。したがって直線 PQ と直線 OA の交点 R は一意であり、R=R0=βα+βA である。 0<βα+β<1 だから R は線分 OA 上にあり、OR=βα+βOA,AR=(1βα+β)OA=αα+βOAである。ゆえに AROR=αβ となる。右辺は2つの放物線 F,G だけで決まり、点 P の取り方に関係しない。したがって AROR は一定である。

総評

一般の放物線を頂点形式で座標化し、交点の位置が固定比になることを示す証明問題である。目安時間は24分。P を横のずれ z で表すと、Q まで一気に計算できる。答案では、R0=βα+βA が直線 PQ 上にも OA 上にもあることを明示するのが要点である。最後に POA により交点 R が一意に定まることまで触れると、証明として隙がない。

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出典: 大阪大学 1992年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。