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大阪大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

(1) g(x)を整式,h(x)を2次式としf(x)=g(h(x))とおく.
このとき,関数y=f(x)のグラフはy軸またはy軸に平行なある直線に関して対称であることを示せ.

(2) f(x)は整式で,関数y=f(x)のグラフはy軸またはy軸に平行なある直線に関して対称であるとする.
このとき,f(x)は,ある整式g(x)とある2次式h(x)を用いてf(x)=g(h(x))と書けることを示せ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安18

関数論証・証明 対称性の利用置換、展開・因数分解

方針

(1) は2次式 h(x) を平方完成し、軸に関して対称な2点で h が同じ値をとることを使う。(2) は対称軸を x=p とおき、F(t)=f(p+t) に直すと F(t)=F(t) になる。整式でこの等式が成り立つなら奇数次の項がすべて消えるので、F(t)t2 の整式として表せる。最後に t=xp を戻して、h(x)=(xp)2 とすればよい。

解答

(1)
2次式を h(x)=ux2+vx+w(u0) とおく。平方完成すると h(x)=u(x+v2u)2+wv24u である。したがって、直線 x=v2u に関して対称な2点では、h(x) の値が等しい。よって f(x)=g(h(x)) の値も等しくなる。したがって y=f(x) のグラフは、直線 x=v2u に関して対称である。特にこの直線が y 軸である場合も含まれる。

(2)
グラフの対称軸を x=p とする。ここで F(t)=f(p+t) とおくと、対称性より任意の t について F(t)=F(t) である。F(t) は整式なので F(t)=c0+c1t+c2t2++cmtm と書ける。この式で tt に替えて比較すると、奇数次の係数はすべて 0 でなければならない。したがって F(t)=c0+c2t2+c4t4+ である。

そこで整式 gg(X)=c0+c2X+c4X2+ と定めれば F(t)=g(t2) となる。t=xp を戻すと f(x)=g((xp)2) である。したがって h(x)=(xp)2 とすれば、h は2次式であり、f(x)=g(h(x)) と表せる。

総評

難度6、計算量4。整式の対称性を、軸を原点に移した後の偶数次だけの整式として扱う論証問題である。想定時間は18分程度。(1) では2次式を平方完成して軸を明示し、(2) では F(t)=F(t) から奇数次係数が消える理由を書くことが得点源である。抽象的に見えるが、結論では具体的に h(x)=(xp)2 を選べばよい。

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出典: 大阪大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。