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大阪大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xyz空間において,点(0,0,2)を中心とする半径1の球面をS1,点(0,0,2)を中心とする半径1の球面をS2,点(2,0,0)を中心とする半径3の球面をS3とする.

(1) S1S2に外接する球面の中心はxy平面上にあることを示せ.

(2) S1S2に外接しS3に内接する球面の中心のx座標をpy座標をqとする.点(p,q)の軌跡を求め,その概形を図示せよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安18

図形と方程式ベクトル 軌跡座標設定、式変形

方針

求める球面の中心を (p,q,z),半径を R と置く。S1S2 に外接する条件では,二つの中心までの距離がともに R+1 になるため,その差を取って z=0 を得る。(2) では中心を (p,q,0) として,外接条件から Rp,q で表し,S3 への内接条件 中心間距離+R=3 に代入する。平方根を含む式は,移項してから二乗し,最後に楕円の標準形まで整理する。

解答

(1)
求める球面の中心を (p,q,z) 半径を R とする。S1 の中心は (0,0,2),半径は 1 である。求める球面が S1 に外接するから,中心間距離は半径の和 R+1 に等しく,p2+q2+(z2)2=(R+1)2 である。同様に,S2 の中心は (0,0,2) なので p2+q2+(z+2)2=(R+1)2 である。

この二式の右辺は等しいので,左辺を引き算すると (z2)2(z+2)2=0 である。展開して z24z+4(z2+4z+4)=0 より 8z=0 であるから z=0 となる。したがって,求める球面の中心は xy 平面上にある。

(2)
(1)
より,中心を (p,q,0),半径を R とおいてよい。S1 に外接する条件から p2+q2+4=R+1 である。よって R=p2+q2+41 である。

一方,S3 の中心は (2,0,0),半径は 3 である。求める球面が S3 に内接するので,中心間距離と半径 R の和が 3 になる。したがって (p2)2+q2+R=3 であり,R を代入して (p2)2+q2+p2+q2+4=4 を得る。

この式を整理する。第1項を右辺に移すよりも,第1項を左に残して第2項を右に移すと (p2)2+q2=4p2+q2+4 である。両辺を二乗すると (p2)2+q2=168p2+q2+4+p2+q2+4 となる。左辺を展開して整理すると p24p+4+q2=p2+q2+208p2+q2+4 だから 8p2+q2+4=4p+16 すなわち 2p2+q2+4=p+4 である。さらに二乗して 4(p2+q2+4)=(p+4)2 を得る。展開すると 4p2+4q2+16=p2+8p+16 であるから 3p2+4q28p=0 となる。

平方完成すると 3(p43)2+4q2=163 であり,したがって(p43)2169+q243=1を得る。

よって点 (p,q) の軌跡は,中心 (43,0)p 方向の半径 43q 方向の半径 23 の楕円である。概形は p 軸に関して対称な楕円で,p 座標の範囲は 0p83 である。

総評

空間の接球条件を平面の軌跡に落とす問題で,目安時間は18分。(1) は二つの外接条件を引くだけだが,半径 R を消す意識が大切である。(2) は外接では R+1,内接では中心間距離と R の和が 3 になる点を混同しやすい。平方根を含む式の二乗では,途中で 2p2+q2+4=p+4 を明示してから平方完成すると,楕円の中心・軸の長さまで読み取りやすい。

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出典: 大阪大学 1991年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。