方針
接する小円の中心を P=(x,y)、半径を r とおく。求める部分では y>21 なので直線 l への接触から r=y−21 であり、円 C に内接する条件は「中心間距離 + 小円の半径 =1」で表せる。これを2乗して P の軌跡を放物線として出し、直線 y=21 より上にある範囲を積分する。
解答
小円の中心を P=(x,y)、半径を r とする。問題で求めるのは y>21 の部分なので、小円が直線 l:y=21 に接することから r=y−21 である。また小円は円 C:x2+y2=1 に内接するから、原点 O と P の距離について OP+r=1 が成り立つ。したがって x2+y2+y−21=1 すなわち x2+y2=23−y である。左辺は0以上なので、右辺も0以上でなければならないが、以下で得る範囲では実際に満たされる。
両辺を2乗すると x2+y2=(23−y)2=49−3y+y2 である。よって 3y=49−x2 となり、中心 P の軌跡は y=43−3x2 である。
この放物線が直線 y=21 より上にある条件は 43−3x2>21 であり、これは 41>3x2,∣x∣<23 と同値である。したがって求める面積は∫−2323(43−3x2−21)dx=∫−2323(41−3x2)dx=2[4x−9x3]023=2(83−243)=63である。
総評
接円条件を距離の式に直す軌跡と面積の問題である。目安時間は12分。内接なので OP+r=1 と置く点、求める部分が y>21 なので半径が y−21 になる点が立式の要である。放物線を得た後は、直線との差 41−3x2 を積分するだけだが、範囲 ∣x∣<23 の決定を省くと面積の根拠が弱くなる。
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出典: 大阪大学 1992年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。