Evolton

大阪大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

方程式(xcn)2an2+y2k2an2=1で表される
楕円En (n=1,2,)の列を考える.
どのEnも直線y=mx (m>0)に接し,かつ,EnEn+1はただ1点を共有している.
ただし,c1>0cn>cn+1cn>0 (n=1,2,)とする.

(1) ma1c1kを用いて表せ.

(2) an+1ana1c1で表せ.

(3) 楕円Enの内部の面積をSnとするとき,
n=1Sna1c1kで表せ.
ただし,楕円x2a2+y2b2=1 (a>0,b>0)
内部の面積はπabである.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

図形と方程式数列 判別式図形的解釈和の計算

方針

直線 y=mx を楕円の式へ代入し、接する条件を判別式0で求める。すべての楕円が同一直線に接することから cn/an は一定である。隣り合う相似な楕円が一つの共有点を持つ条件は x 軸上での外接となり、an が等比数列になる。

解答

(1)

y=mxE1 に代入して整理すると(k2+m2)x22k2c1x+k2(c12a12)=0.接するため判別式は0である。よってm2(c12a12)=k2a12となり、m>0 だからm=ka1c12a12.(2)

同じ計算を En に行うとcnan=c1a1=:λ>1である。cn>cn+1 より an>an+1 である。二つの楕円は同じ縦横比をもち、中心が x 軸上にある。内接なら中心間距離は anan+1 だが、実際には λ(anan+1) であり λ>1 なので不可能である。したがって外接し、cncn+1=an+an+1.cj=λaj を代入するとan+1an=λ1λ+1=c1a1c1+a1.(3)

Sn=πkan2 である。(2)の比を r とおくと 0<r<1 だからn=1Sn=πka121r2.ここで1r2=1(c1a1c1+a1)2=4c1a1(c1+a1)2.よってn=1Sn=πka1(c1+a1)24c1.

総評

目安は25分。(1)の判別式、(2)の相似比、(3)の面積比の三段階が明確な採点構造である。隣接楕円を内接と決めつけると比を誤るため、λ=cn/an>1 と中心間距離を比較して外接を確定する。面積の公比は r ではなく r2 である。

冊子PDFで見る阪大の図形と方程式の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 1990年度 後期 理系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。