方針
直線 y=mx を楕円の式へ代入し、接する条件を判別式0で求める。すべての楕円が同一直線に接することから cn/an は一定である。隣り合う相似な楕円が一つの共有点を持つ条件は x 軸上での外接となり、an が等比数列になる。
解答
(1)
y=mx を E1 に代入して整理すると(k2+m2)x2−2k2c1x+k2(c12−a12)=0.接するため判別式は0である。よってm2(c12−a12)=k2a12となり、m>0 だからm=c12−a12ka1.(2)
同じ計算を En に行うとancn=a1c1=:λ>1である。cn>cn+1 より an>an+1 である。二つの楕円は同じ縦横比をもち、中心が x 軸上にある。内接なら中心間距離は an−an+1 だが、実際には λ(an−an+1) であり λ>1 なので不可能である。したがって外接し、cn−cn+1=an+an+1.cj=λaj を代入するとanan+1=λ+1λ−1=c1+a1c1−a1.(3)
Sn=πkan2 である。(2)の比を r とおくと 0<r<1 だからn=1∑∞Sn=1−r2πka12.ここで1−r2=1−(c1+a1c1−a1)2=(c1+a1)24c1a1.よってn=1∑∞Sn=4c1πka1(c1+a1)2.
総評
目安は25分。(1)の判別式、(2)の相似比、(3)の面積比の三段階が明確な採点構造である。隣接楕円を内接と決めつけると比を誤るため、λ=cn/an>1 と中心間距離を比較して外接を確定する。面積の公比は r ではなく r2 である。
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出典: 大阪大学 1990年度 後期 理系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。