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大阪大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

コインを n 回投げて表が出た回数を Xn とする.
Xn が3の倍数となる確率を pn,3で割って2余る確率を qn とする.

(1) p1,p2,q1,q2 を求めよ.

(2) n2 のとき pn,qnpn1,qn1 で表せ.

(3) n4 のとき pnpn3 で表せ.

(4) k1 のとき p3k,p3k+1,p3k+2 を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安17

確率数列 状態分類確率漸化式漸化式の変形

方針

表の枚数を3で割った余り0,1,2の三状態に分類する。(2)は最後の一投で遷移を立てる。(3)は3投分をまとめ、表の枚数が0,1,2,3である確率を使う。3刻みの一次漸化式を固定点1/3からの差に直して解く。

解答

(1) p1=12,p2=14,q1=0,q2=14.(2) 余り1の確率は 1pn1qn1 である。最後が裏または表の場合を分けるとpn=pn1+qn12,qn=1pn12.(3) 追加する3投で表が0または3回の確率は 1/4、1回と2回の確率は各 3/8 である。したがってpn=14pn3+38(1pn3)=3pn38.(4) 便宜上 p0=1 とする。漸化式はpn13=18(pn313)となる。初期値 p0=1,p1=1/2,p2=1/4 からp3k=13+23(18)k,p3k+1=13+16(18)k,p3k+2=13112(18)k.

別解

解法2

方針

(1) 〜(3) は余り3状態の遷移で求める。(4) は別確認として
1の3乗根 ω によるフィルターを使う。
(1+ω)/2=eiπ/3/2 なので、pn は余弦を含む閉じた式になり、
n を3で割った余りごとの公式が直ちに出る。

解答

(1) p1=12,p2=14,q1=0,q2=14.(2)
最後の一投で場合分けしてpn=pn1+qn12,qn=1pn12.(3)
追加3投の表の枚数を3で分類するとpn=14pn3+38(1pn3)=3pn38.(4)ω3=1, ω1 とすると、3乗根フィルターよりpn=13{1+(1+ω2)n+(1+ω22)n}=13{1+22ncosnπ3}.n=3k,3k+1,3k+2 を代入してp3k=13+23(18)k,p3k+1=13+16(18)k,p3k+2=13112(18)k.

総評

難度は10段階中6、計算量は5。目安時間は17分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

余り1の確率を 1pq と置けば2状態だけで閉じる。3乗根フィルターは最終公式の独立検算になる。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

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出典: 大阪大学 2002年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。