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大阪大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

nを2以上の自然数とする.
1つのさいころをn回投げ,
第1回目から第n回目までに出た目の最大公約数をGとする.

(1) G=3となる確率をnの式で表せ.

(2) Gの期待値をnの式で表せ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

確率整数 最大公約数、数え上げ、期待値

方針

各出目は 1,2,3,4,5,6 なので,G=d となる場合は「すべての出目が d の倍数である」ことから出発し,より大きい公約数になってしまう場合を除く。(1)の G=3 は出目がすべて 3,6 のいずれかで,かつすべて 6 ではない場合である。(2)は G=6,5,4,3,2,1 の場合の数を順に数え,総数 6n で割って各場合の「最大公約数の値×確率」を加えて期待値を作る。

解答

(1) G=3 となるためには,n 回の出目がすべて3の倍数でなければならない。さいころの目で3の倍数は 3,6 の2つである。ただし,すべての出目が6である場合は最大公約数が6になるので除かなければならない。

したがって,G=3 となる出方は 2n1 通りである。全事象は 6n 通りなので P(G=3)=2n16n である。

(2) G の値ごとに出方の数を数える。 G=6 となるのは,すべての出目が6のときだけなので1通りである。同様に,G=5 となるのはすべて5のときだけ,G=4 となるのはすべて4のときだけであり,それぞれ1通りである。

(1) より,G=3 となる出方は 2n1 通りである。

次に G=2 を数える。すべての出目が2の倍数,すなわち 2,4,6 のいずれかでなければならない。この条件を満たす出方は 3n 通りである。ただし,すべて4のときは G=4,すべて6のときは G=6 になるので除く。よって G=2 となる出方は 3n2 通り である。

残りが G=1 であるから,その出方の数は6n(3n2)(2n1)111=6n3n2nである。

したがって期待値 E(G)E(G)=1(6n3n2n)+2(3n2)+3(2n1)+4+5+66n=6n+3n+2n+1+86nである。よって E(G)=6n+3n+2n+1+86n である。

「全てが倍数」を数えて,より大きな最大公約数になる定数列を除く。

別解

解法2

方針

「全てが各整数の倍数である出方」から,より大きな最大公約数の出方を上から順に除く。最大公約数ごとの個数を得て期待値へ代入する。

解答

(1) 全ての出目が3または6である 2n 通りから,全て6である1通りを除く。したがってP(G=3)=2n16n.(2) Nd を「すべての出目が d の倍数である出方の数」とする。すると N1=6n,N2=3n,N3=2n,N4=N5=N6=1 である。最大公約数がちょうど d である出方の数を Md とすると,上から順にM6=1,M5=1,M4=1,M3=N3M6=2n1,M2=N2M4M6=3n2であり,M1=6n3n2n となる。これを M1+2M2+3M3+4M4+5M5+6M66n に代入しても,同じ期待値 6n+3n+2n+1+86n を得る。

総評

難度5,計算量5。さいころの目が1から6に限られるため,各 G の場合を直接数えられる。G=3 では「全部3または6」から「全部6」を除くこと,G=2 では「全部2,4,6」から「全部4」「全部6」を除くことが要点である。期待値では G=1 を直接数えようとすると抜けが出やすいので,全体から他の場合を引くのが安全。目安時間は15分から20分。

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出典: 大阪大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。