方針
各出目は なので, となる場合は「すべての出目が の倍数である」ことから出発し,より大きい公約数になってしまう場合を除く。(1)の は出目がすべて のいずれかで,かつすべて ではない場合である。(2)は の場合の数を順に数え,総数 で割って各場合の「最大公約数の値×確率」を加えて期待値を作る。
解答
(1) となるためには, 回の出目がすべて3の倍数でなければならない。さいころの目で3の倍数は の2つである。ただし,すべての出目が6である場合は最大公約数が6になるので除かなければならない。
したがって, となる出方は 通りである。全事象は 通りなので である。
(2) の値ごとに出方の数を数える。 となるのは,すべての出目が6のときだけなので1通りである。同様に, となるのはすべて5のときだけ, となるのはすべて4のときだけであり,それぞれ1通りである。
(1) より, となる出方は 通りである。
次に を数える。すべての出目が2の倍数,すなわち のいずれかでなければならない。この条件を満たす出方は 通りである。ただし,すべて4のときは ,すべて6のときは になるので除く。よって である。
残りが であるから,その出方の数はである。
したがって期待値 はである。よって である。
「全てが倍数」を数えて,より大きな最大公約数になる定数列を除く。
別解
解法2
方針
「全てが各整数の倍数である出方」から,より大きな最大公約数の出方を上から順に除く。最大公約数ごとの個数を得て期待値へ代入する。
解答
(1) 全ての出目が3または6である 通りから,全て6である1通りを除く。したがって(2) を「すべての出目が の倍数である出方の数」とする。すると である。最大公約数がちょうど である出方の数を とすると,上から順にであり, となる。これを に代入しても,同じ期待値 を得る。
総評
難度5,計算量5。さいころの目が1から6に限られるため,各 の場合を直接数えられる。 では「全部3または6」から「全部6」を除くこと, では「全部2,4,6」から「全部4」「全部6」を除くことが要点である。期待値では を直接数えようとすると抜けが出やすいので,全体から他の場合を引くのが安全。目安時間は15分から20分。