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大阪大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

0<t<1 とし,曲線 y=1x 上に点
A(t,1t) を取る.A を通り直線 y=x に直交する直線と
y=x の交点を P とし,原点に関して P と対称な点を Q とする.

(1) Q,A を通る直線を l とするとき,l の傾きを求めよ.

(2) l 上に点 RA に関して Q の反対側に取る.
PAR の二等分線が点 A における曲線の接線と直交するときの
t2 の値を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安20

図形と方程式三角関数微分 座標設定接線・法線三角比の利用文字消去

方針

PはAの座標を直線y=xへ正射影して求める。(2)ではray APの方向角が π/4、ray ARの傾きが(1)で分かる。接線に垂直な二等分線の傾きは t2 なので、倍角公式で方程式を作る。

解答

(1) P=(t+1/t2,t+1/t2),Q=P.したがって QA の傾きはm=1/t+(t+1/t)/2t+(t+1/t)/2=t2+33t2+1.(2) r=t2 とおく。ray AP の方向角は π/4、ray AR の方向角を ϕ とすれば tanϕ=m である。曲線の接線の傾きは 1/t2 だから、それに垂直な二等分線の傾きは r である。0<ψ<π/2tanψ=r となる角 ψ をとる。二等分条件よりϕπ/42=ψ,m=tan(2ψ+π4).倍角公式を用いて(1)の値と等置するとr+33r+1=1r2+2r1r22r.整理してr35r25r+1=(r+1)(r26r+1)=0.0<r<1 と角の配置を満たす解はt2=r=322である。

別解

解法2

方針

(1) は正射影で P,Q を求める。(2) では接線に垂直な二等分線の傾きを
r=t2 とし、直線 AP・二等分線・直線 AR の傾きのなす角を
傾きの差の公式で比較する。角そのものを未知数にしない代数解法である。

解答

(1) P=(t+1/t2,t+1/t2),Q=P.よって直線 QA の傾きはm=t2+33t2+1.(2)
r=t2 とおく。曲線の接線の傾きは 1/r なので、
それに垂直な二等分線の傾きは r である。
ray AP の傾きは 1、ray AR の傾きは m
二等分条件を傾きのなす角の正接で表すとr+11r=mr1+mr.m=(r+3)/(3r+1) を代入して整理すると(r+1)(r26r+1)=0.0<r<1 よりt2=r=322.

総評

難度は10段階中7、計算量は7。目安時間は20分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

ray AP と ray AR の向きを取り違えない。代数解のうち 0<t2<1 と角配置を満たすものだけを残す。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

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出典: 大阪大学 2002年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。