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大阪大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

lmnを3以上の整数とする.
等式(nmn2+1)l=2
を満たすlmnの組をすべて求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

整数方程式・不等式 範囲評価、場合分け、計算整理

方針

右辺が正で l3 なので,括弧内は正でなければならない。まずこの正条件から n<2m/(m2) を得て,n3 と合わせて m の候補を 3,4,5 に絞る。あとは各 m について可能な n を列挙し,l=2/(括弧内) が3以上の整数になるものだけを残す。

解答

与えられた等式は (nmn2+1)l=2 である。l3 であり右辺は正なので,括弧内は正である。すなわち nmn2+1>0 である。これを整理すると 1n(121m)>0 であり,1n(m2)2m>0 となる。よって n<2mm2=2+4m2 である。 n3 だから 3<2+4m2 が必要である。したがって 1<4m2,m2<4 より m<6 である。m3 なので m=3,4,5 に限られる。

各場合を調べる。 m=3 のとき,n<2332=6 なので n=3,4,5 である。括弧内は n3n2+1=1n6=6n6 であるから l=2(6n)/6=126n となる。したがって (n,l)=(3,4),(4,6),(5,12) である。 m=4 のとき,n<82=4 だから n=3 のみである。このとき括弧内は 3432+1=14 なので l=8 である。 m=5 のとき,n<103 だから n=3 のみである。このとき括弧内は 3532+1=110 なので l=20 である。

以上より求める組は (l,m,n)=(4,3,3),(6,3,4),(12,3,5),(8,4,3),(20,5,3) である。

別解

方針

d=m2 とおき、括弧内の分子を 4(n2)d と表す。これが正の整数なので (n2)d3 となり、候補を直ちに列挙できる。

解答

与式を通分すると{2mn(m2)2m}l=2.d=m2 とおけば d1m=d+2 であり2mn(m2)=4(n2)d.右辺が正でなければならないから14(n2)d,(n2)d3.n2,d はともに正の整数なので、可能な (d,n2)(1,1),(1,2),(1,3),(2,1),(3,1)だけである。

各場合にl=4m4(n2)dを計算すると、順に(l,m,n)=(4,3,3),(6,3,4),(12,3,5),(8,4,3),(20,5,3)を得る。いずれも3以上の整数であり、もとの式を満たす。

総評

目安時間は15分前後。まず括弧内が正であることから m の候補を絞るのが本問の決め手である。n<2m/(m2)n3 を組み合わせると m=3,4,5 だけになり,あとは小さな場合分けで終わる。候補を出した後,l が整数であることまで確認してから列挙するのを忘れない。

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出典: 大阪大学 2010年度 前期 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。