方針
は , とおき, 上と 上という2通りの表し方を係数比較する。 の内分比から , を先に固定すると,交点条件は2元一次方程式になる。 は の長さの2乗を展開し,,, から を辺長で表す。
解答
(1) とおく。点 は辺 を に内分するので である。また点 は辺 を に内分するので である。
点 は線分 上にあるから,ある実数 を用いてと表せる。
一方,点 は線分 上にもあるから,ある実数 を用いてと表せる。 と は一次独立なので,係数を比較して を得る。第2式から であり,これを第1式に代入すると すなわち である。よって である。したがってである。
(2) より である。ここで である。よって から となり, である。
したがってよって である。
別解
解法2(重心座標)
方針
内分点を重心座標で表し,2本の cevian(頂点と対辺上の点を結ぶ線)の交点を一度に求める。交点の重みが と分かれば,位置ベクトルは直ちに得られる。長さは解法1と同様に内積へ戻すが,交点を求める連立方程式を省けるのが利点である。
解答
(1)
点 は を満たすので, の重心座標はである。一方, は を満たすのでである。
直線 上の点の重心座標はと書け,直線 上の点はと書ける。交点 では両者が比例するから,成分比を比較してとなる。したがってよって,原点を にとれば(2), とおくとまたであるからしたがって
総評
大阪大学の公式出題意図は,2線分の交点のベクトルと線分長を通して,平面ベクトルの基本理解と確実な計算力を測るとしている。内分比は「どちらからどちらへ」の順を図に書き込むと取り違えにくい。解法1の係数比較は汎用的で,解法2の重心座標は交点を短く処理できる。 を展開した後, を辺長へ直すところまでが採点上の核である。想定時間は14分程度。