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東北大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

正の数から成る数列a1,a2,a3,の一般項anと,
初項から第n項までの和Snの間に,k=1n4Skak+2=Snという関係があるものとする.anSnを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

数列 漸化式の変形和の計算、計算整理

方針

与式をそのまま扱うのではなく、n の式から n1 の式を引いて1項だけを取り出す。すると Snan の関係式が得られるので、さらに SnSn1=an を用いて an の漸化式に直す。正の数列であることにより符号の候補を1つに絞り、初項から一般項を決める。

解答

与式を n について書くとk=1n4Skak+2=Snである。n1 についても同じ式が成り立つので、両者を引くと 4Snan+2=SnSn1=an を得る。したがって 4Sn=an(an+2) である。

まず n=1 では S1=a1 だから 4a1=a1(a1+2) である。a1>0 より両辺を a1 で割って 4=a1+2 となり、a1=2 である。

次に n2 とする。上の関係式から 4Sn=an2+2an であり、また Sn1=Snan なので 4Sn1=4Sn4an=an22an である。一方、同じ関係式を n1 に用いると 4Sn1=an1(an1+2)=an12+2an1 である。したがって an22an=an12+2an1 であり、(an1)2=(an1+1)2 となる。ここで an>0an1>0 であるから、もし an1=(an1+1) なら an=an1<0 となって不可能である。よって an1=an1+1 すなわち an=an1+2 である。

初項 a1=2 だから an=2n である。したがって Sn=a1+a2++an=2(1+2++n)=n(n+1) である。

別解

解法2:正値条件で平方根の符号を決める

方針

与式の隣り合う2つを引いて 4Sn=an(an+2) を得る。これを n,n1 で比較し、平方の等式から正値条件によって許される符号だけを選ぶ。

解答

与式を nn1 で書いて引くと4Snan+2=SnSn1=an.したがって4Sn=an(an+2).n=1 では S1=a1>0 なので4a1=a1(a1+2),a1=2.n2 では4Sn1=4(Snan)=an22an,一方4Sn1=an12+2an1.よって(an1)2=(an1+1)2.an,an1>0 だから負号を選ぶと an=an1 となって不可能である。したがってan1=an1+1,an=an1+2.a1=2 よりan=2n.ゆえにSn=k=1n2k=n(n+1).

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。和の形に圧倒されず、隣り合う式を引いて1項を取り出すのが出発点である。an が正である条件は、平方根の符号を決める場面で本質的に使う。試験場では15分程度で、SnSn1=an と正値性による符号選択を明記すれば安定する。

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出典: 東北大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。