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東北大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

数列{an}a1=2a2=0
an+22an+1+an=2n8 (n=1,2,3,)
で定義されているとする.

(1) 一般項anを求めよ.

(2) anが最小となるn,および,その最小値anを求めよ.

難易度5/ 10計算量6/ 10目安15

数列 階差数列、計算整理

方針

2階差の漸化式なので、まず bn=an+1an とおいて1階差へ下げる。bn を和で求め、もう一度和を取って an を得る。最小値は an+1an の符号変化から判定する。

解答

(1) bn=an+1anとおく。与えられた漸化式はbn+1bn=2n8となる。また b1=a2a1=2 である。したがってbn=2+k=1n1(2k8)=2+n(n1)8(n1)=n29n+6.よってan=a1+k=1n1bk=2+k=1n1(k29k+6)=n315n2+32n123=(n2)(n213n+6)3.(2) 増減はan+1an=bn=n29n+6の符号で決まる。この2次式の2解は9572,9+572であり0<9572<1,8<9+572<9.したがって bn<01n8bn>0n9 で成り立つ。つまり ana9 まで減少し、その後増加する。よって最小となるのは n=9 で、a9=(92)(92139+6)3=70.

別解

解法2:3次式を仮定して係数を決める

方針

2階差が1次式なので、一般項は3次式と予想できる。an=An3+Bn2+Cn+D を代入して係数を比較し、初期条件で残りを決める。最小値は得られた式の隣接差を因数の符号で調べる。

解答

(1) 3次式an=An3+Bn2+Cn+Dを仮定する。n3 の2階差は 6n+6n2 の2階差は2だからan+22an+1+an=6An+(6A+2B).これが 2n8 に等しいことからA=13,B=5.よってan=13n35n2+Cn+D.a1=2, a2=0 を代入するとC+D=203,2C+D=523,したがって C=32/3, D=4 である。ゆえにan=n315n2+32n123=(n2)(n213n+6)3.(2) 隣接差はan+1an=n29n+6.直接 n=8,9 の前後を調べるとb8=2<0,b9=6>0であり、上に開く2次式の2解が0と1の間、8と9の間にあるため、この1か所だけで符号が負から正へ変わる。したがって最小項は第9項でa9=70である。

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中6。2階差を1階差へ下げるのが標準的で、和を2回取ると3次式になる。最小値は3次式を実数関数として微分するのではなく、整数列の隣接差 an+1an の符号で判定するのが確実である。和の添字と、最小項が a8a9 かを取り違えないようにしたい。目安時間は15分。

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出典: 東北大学 1989年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。