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東北大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

数列{xn}x1=19xn+1=5xn+8xn+3 (n=1,2,3,)
で定義されている.

(1) yn=xn+axn+b (n=1,2,3,)
等比数列となるような定数ab (a<b)を求めよ.

(2) 一般項xnを求めよ.

(3) 極限値limnxnを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

数列 漸化式の変形置換極限計算

方針

漸化式の変換 x(5x+8)/(x+3) の不動点を求める。2つの不動点からの差の比を取ると一定倍になるため、yna,b が決まり、等比数列から xn を逆算できる。

解答

(1) 変換の不動点はx=5x+8x+3を満たす値である。整理するとx22x8=(x4)(x+2)=0だから、不動点は 4,2 である。実際xn+14=xn4xn+3,xn+1+2=7(xn+2)xn+3.よってxn+14xn+1+2=17xn4xn+2.したがって a<b を満たす求める値はa=4,b=2.(2)yn=xn4xn+2とおくと、公比は 1/7y1=19419+2=57.したがってyn=57n.これを xn について解くと7n(xn4)=5(xn+2),よってxn=47n+107n5.(3) 分子・分母を 7n で割ればlimnxn=limn4+10/7n15/7n=4.

別解

解法2:不動点との差の逆数を一次漸化式にする

方針

極限候補4との差 xn4 に注目し、その逆数 zn=1/(xn4) を取る。zn は1次の非同次漸化式になり、定数を足して等比数列へ直せる。一般項から元の xn と極限を求める。

解答

(1) xn+14=xn4xn+3,xn+1+2=7(xn+2)xn+3だからxn+14xn+1+2=17xn4xn+2.よってyn=xn4xn+2が等比数列となりa=4,b=2.(2) 別の形で一般項を求めるためzn=1xn4とおく。上の差の式からzn+1=xn+3xn4=1+7zn.したがってzn+1+16=7(zn+16).z1=1/15 なのでz1+16=730でありzn+16=7n30.よってzn=7n530.これを xn=4+1/zn に戻すとxn=4+307n5=47n+107n5.(3) 上式から 30/(7n5)0 だからlimnxn=4.

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中4。分数型漸化式では、変換の不動点を2つ求め、その差の比を取るのが基本である。a=4, b=2 は不動点そのものではなく、分子・分母に現れる符号付きの値であることに注意する。一般項は初項を代入して yn=5/7n と確認すると添字ずれを防げる。目安時間は12分。

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出典: 東北大学 1989年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。