方針
分母にある奇数平方和をまず閉じた式に直す。(2j−1)2=4j2−4j+1 と展開すれば,12+32+⋯+(2k−1)2=k(4k2−1)/3 が得られる。すると各項は 3/((2k−1)(2k+1)) となり,部分分数分解によって隣り合う項が消える形になる。
解答
まず分母を計算する。12+32+⋯+(2k−1)2=j=1∑k(2j−1)2=j=1∑k(4j2−4j+1)=4⋅6k(k+1)(2k+1)−4⋅2k(k+1)+k=3k(4k2−1).したがって12+32+⋯+(2k−1)2k=k(4k2−1)/3k=(2k−1)(2k+1)3ここで (2k−1)(2k+1)3=23(2k−11−2k+11) と部分分数分解できる。よって求める和はk=1∑n12+32+⋯+(2k−1)2k=23k=1∑n(2k−11−2k+11)=23(1−2n+11)=2n+13n.
別解
解法2
方針
奇数平方和と求める和の式を、数学的帰納法で同時に確認する。
望遠和の展開ではなく、n から n+1 への差が次の被加数に一致することを示す。
解答
まずTk=12+32+⋯+(2k−1)2とおく。帰納法によりTk=3k(4k2−1)である。実際 k=1 で成立し、右辺の k+1 と k の差は3(k+1)(4(k+1)2−1)−k(4k2−1)=(2k+1)2である。
したがって第 k 項はTkk=(2k−1)(2k+1)3.求める和を Sn とする。n=1 ではS1=1=2⋅1+13⋅1.Sn=2n+13n と仮定するとSn+1=2n+13n+(2n+1)(2n+3)3=2n+33(n+1).よって帰納法によりSn=2n+13nである。
総評
奇数平方和を処理して望ましい部分分数分解に持ち込む数列の和である。目安時間は10分。分母を k(4k2−1)/3 まで整理できれば,あとは (2k−1)(2k+1) が見える。望遠和では最初の 1 と最後の 1/(2n+1) だけが残るので,中間項の消え方を一行書いておくと答案として読みやすい。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合し、高校数学の範囲内で完結させた。
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出典: 東北大学 1992年度 後期 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。