方針
列の最後2文字だけで状態を分ける。最後が同じ2文字なら次は反対の記号しか置けず、最後が異なる2文字なら次の記号によって2つの状態に分かれる。これで の連立漸化式を作る。(2)は が1本の等比数列になる条件を係数比較で求め、(3)は2つの値の についてできる式を連立して を取り出す。
解答
(1)
最後が または で終わる列には、同じ記号をさらに付けることはできない。したがって次の1個は必ず反対の記号であり、長さ では最後が異なる2文字で終わる。
一方、最後が または で終わる列には、最後と同じ記号を付ければ最後が同じ2文字になり、最後と反対の記号を付ければ最後が異なる2文字になる。よって である。
(2) である。これが公比 の等比数列になるには が必要である。したがって すなわち である。よって である。
(3) とおく。長さ2の列では であるから である。したがって は公比 の等比数列なので である。同様に である。
この2式を引くと であり、 だから である。また、上の2式から総数を直接取り出すと となる。よって求める個数はである。
別解
解法2:総数のフィボナッチ型漸化式を使う
方針
末尾2文字による遷移で (1)(2) を得る。(3) は総数だけを見てフィボナッチ型漸化式を作り、(2) の2根を特性根として一般項を決める。
解答
(1)
末尾が同符号の列には反対符号しか付けられない。末尾が異符号の列には、同符号・反対符号のどちらも付けられる。よって(2)これが に等しいための条件はしたがって(3)
総数を とする。長さ の許される列は、末尾の1文字を除くと長さ の列になる。同じ符号を2個続けた列だけは、その直前の符号が反対に決まるので、分類すると初期値は(2)の は の2根だから初期値を代入して整理するとしたがって
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。状態を末尾2文字で分ける発想がすべてで、そこからは連立漸化式の処理になる。(2)では公比と係数に同じ文字 が使われるため、 の係数比較を丁寧に書きたい。試験場では18分程度で、初期値 を入れる位置を間違えないことが大切である。