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東北大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

(1) xy平面上の原点Oと異なる点Pに対し,
OP=(rcosθ,rsinθ) (r>0)とする.
Pを通りベクトルOPに直交する直線の方程式を求めよ.
(2) 楕円x2a2+y2b2=1 (a,b>0)の任意の接線に,
原点Oから下した垂線をOPとする.
また,ベクトルOPに対しrθを(1)のように定義する.
このとき,rθで表せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式 接線・法線軌跡三角比の利用

方針

(1) はOPを法線ベクトルとして点Pを通る直線を書く。(2)は接線を法線形で表し、楕円上の一次式の最大値を三角関数の合成で求める。

解答

(1) OP=(rcosθ,rsinθ) であるから、求める直線の法線ベクトルは (cosθ,sinθ) である。したがって直線は xcosθ+ysinθ=C と表せる。この直線は P=(rcosθ,rsinθ) を通るので C=rcos2θ+rsin2θ=r である。よって xcosθ+ysinθ=r である。

(2)
(1)より、原点から下ろした垂線の方向が θ で長さが r である接線は xcosθ+ysinθ=r と書ける。この直線が楕円に接するには、楕円上で xcosθ+ysinθ がとる最大値がちょうど r であればよい。

楕円上の点を (x,y)=(acosu,bsinu) とおくと xcosθ+ysinθ=acosucosθ+bsinusinθ である。これは u について Acosu+Bsinu の形であり、最大値は A2+B2 である。ここで A=acosθ, B=bsinθ だから r=a2cos2θ+b2sin2θ である。

別解

解法2

方針

(1) はOPを法線とする直線の標準形を書く。(2)は楕円の接点を媒介表示し、接線公式と原点から直線までの距離を使って法線方向との関係を消去する。

解答

(1)

OP と直交する直線の単位法線は(cosθ,sinθ)である。P=(rcosθ,rsinθ) を通るのでxcosθ+ysinθ=r.(2)

接点を(acosu,bsinu)と置くと、接線はxcosua+ysinub=1.原点からこの直線までの距離はr=1cos2u/a2+sin2u/b2.単位法線が (cosθ,sinθ) だからcosθ=rcosua,sinθ=rsinub.したがってa2cos2θ+b2sin2θ=r2(cos2u+sin2u)=r2.r>0 よりr=a2cos2θ+b2sin2θ.

総評

難度6、計算量5。目安時間は20分。点 P への垂線を、直線の法線方向として読むのが中心である。(2)は接線を法線形で書くと、楕円上での最大値を求める問題になる。acosucosθ+bsinusinθ の最大値を三角関数の合成で出せば計算は短い。別解の接線公式を使う場合は、法線ベクトルの正規化を忘れないことが主な注意点である。

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出典: 東北大学 1998年度 後期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。