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東北大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

θの関数f(θ)=(1cosθ+1sinθ)2を考える.

(1) x=cosθ+sinθとおくとき,f(θ)xを用いて表せ.
(2) f(θ)の最大値,最小値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

三角関数関数 置換、範囲評価、絶対値の処理

方針

x=cosθ+sinθ と置き、(1cosθ)(1sinθ))x だけで表す。x2=1+2sinθcosθ を使うと平方根の中身が (x1)2/2 になり、絶対値を含む1変数関数に変わる。あとは 2x2 で、x1x1 に分けて最大・最小を読む。

解答

(1) x=cosθ+sinθ とおく。まずf(θ)=2(cosθ+sinθ)+2(1cosθ)(1sinθ)である。したがって f(θ)=2x+2(1cosθ)(1sinθ) である。

また x2=(cosθ+sinθ)2=1+2sinθcosθ より sinθcosθ=x212 である。よって(1cosθ)(1sinθ)=1(cosθ+sinθ)+sinθcosθ=1x+x212=(x1)22である。したがって f(θ)=2x+2x1 である。

(2) x=cosθ+sinθ の範囲は 2x2 である。x1 では f=2x+2(1x)=2+2(1+2)x であるから、x が大きくなるほど小さくなる。したがってこの範囲での最大値は x=2 のとき 2+2+(1+2)2=4+22 であり、最小値は x=1 のとき 1 である。 x1 では f=2x+2(x1)=22+(21)x である。これは x が大きくなるほど大きくなるので、この範囲での最小値はやはり x=1 のとき 1 である。最大値は x=2 のとき 22+(21)2=422 であり、先ほどの 4+22 より小さい。

よって 最大値 4+22,最小値 1 である。

別解

解法2

方針

平方根の積を完全平方へ直してxだけの折れ線関数にする。二つの区間の端点値をすべて比較し、実現するθも確認する。

解答

(1) x=cosθ+sinθと置くとsinθcosθ=x212.よって(1cosθ)(1sinθ)=1x+x212=(x1)22.したがってf=2x+2x1.(2)2x2 であり、f={2+2(1+2)x(x1),22+(21)x(x1).前者は減少、後者は増加する。候補値はxf24+22112422である。各 xcosθ+sinθ の値として実現するから最大値 4+22,最小値 1.

総評

難度5、計算量4。目安時間は16分。平方根を別々に扱うと見通しが悪いが、cosθ+sinθ にまとめると根号の中身が完全平方になる。絶対値 x1 の分岐を忘れないこと、x の範囲が [2,2] であること、x=1 が実際に取れることを確認すれば、最大・最小は一次式の端点比較で終わる。

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出典: 東北大学 1998年度 後期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。