方針
x=cosθ+sinθ と置き、(1−cosθ)(1−sinθ)) を x だけで表す。x2=1+2sinθcosθ を使うと平方根の中身が (x−1)2/2 になり、絶対値を含む1変数関数に変わる。あとは −2≦x≦2 で、x≦1 と x≧1 に分けて最大・最小を読む。
解答
(1) x=cosθ+sinθ とおく。まずf(θ)=2−(cosθ+sinθ)+2(1−cosθ)(1−sinθ)である。したがって f(θ)=2−x+2(1−cosθ)(1−sinθ) である。
また x2=(cosθ+sinθ)2=1+2sinθcosθ より sinθcosθ=2x2−1 である。よって(1−cosθ)(1−sinθ)=1−(cosθ+sinθ)+sinθcosθ=1−x+2x2−1=2(x−1)2である。したがって f(θ)=2−x+2∣x−1∣ である。
(2) x=cosθ+sinθ の範囲は −2≦x≦2 である。x≦1 では f=2−x+2(1−x)=2+2−(1+2)x であるから、x が大きくなるほど小さくなる。したがってこの範囲での最大値は x=−2 のとき 2+2+(1+2)2=4+22 であり、最小値は x=1 のとき 1 である。 x≧1 では f=2−x+2(x−1)=2−2+(2−1)x である。これは x が大きくなるほど大きくなるので、この範囲での最小値はやはり x=1 のとき 1 である。最大値は x=2 のとき 2−2+(2−1)2=4−22 であり、先ほどの 4+22 より小さい。
よって 最大値 4+22,最小値 1 である。
別解
解法2
方針
平方根の積を完全平方へ直してxだけの折れ線関数にする。二つの区間の端点値をすべて比較し、実現するθも確認する。
解答
(1) x=cosθ+sinθと置くとsinθcosθ=2x2−1.よって(1−cosθ)(1−sinθ)=1−x+2x2−1=2(x−1)2.したがってf=2−x+2∣x−1∣.(2)−2≦x≦2 であり、f={2+2−(1+2)x2−2+(2−1)x(x≦1),(x≧1).前者は減少、後者は増加する。候補値はx−212f4+2214−22である。各 x は cosθ+sinθ の値として実現するから最大値 4+22,最小値 1.
総評
難度5、計算量4。目安時間は16分。平方根を別々に扱うと見通しが悪いが、cosθ+sinθ にまとめると根号の中身が完全平方になる。絶対値 ∣x−1∣ の分岐を忘れないこと、x の範囲が [−2,2] であること、x=1 が実際に取れることを確認すれば、最大・最小は一次式の端点比較で終わる。
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出典: 東北大学 1998年度 後期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。