方針
(1) は3点の座標を面積公式に代入し、放物線上の点であることから因数分解する。(2)ではu=b−a, v=c−bとおくと、u>0, v>0, u+v=c−a≦3であり、面積が21uv(u+v)になる。u+vを固定してuvを最大化し、最後にu+v≦3を使う。
解答
(1)
座標の面積公式よりS=21111abca2b2c2である。この行列式は (b−a)(c−a)(c−b) に等しい。a<b<cより各差は正なので S=21(b−a)(c−b)(c−a) である。
(2) u=b−a,v=c−b とおく。するとu>0, v>0であり、c−a=u+v である。また−2≦a<c≦1より u+v=c−a≦3 である。
(1) の結果から S=21uv(u+v) である。w=u+vを固定すると、uv≦(2u+v)2=4w2 であり、等号はu=vのときである。したがって S≦21⋅4w2⋅w=8w3 である。さらにw≦3なので S≦827 である。
等号はw=3かつu=v=23のときに成り立つ。これは a=−2,b=−21,c=1 で実現できる。したがって最大値は 827 である。
別解
解法2
方針
3点の座標から行列式で面積公式を導く。最大化では端点差 w=c−a を固定し、積 (b−a)(c−b) が b を中点にしたとき最大になることを使う。
解答
(1)
P=(a,a2)、Q=(b,b2)、R=(c,c2) だから2S=b−ac−ab2−a2c2−a2=(b−a)(c−a)∣(c+a)−(b+a)∣=(b−a)(c−b)(c−a).a<b<c より右辺は正なのでS=21(b−a)(c−b)(c−a).(2)
w=c−a を固定する。正数u=b−a,v=c−bは u+v=w を満たすからuv≦(2w)2,等号は u=v=w/2、すなわち b=(a+c)/2 のときである。よってS≦21⋅4w2⋅w=8w3.−2≦a<c≦1 から w≦3 なのでS≦827.等号はa=−2,b=−21,c=1で成立する。
総評
難度6、計算量5。目安時間は22分。放物線上の3点の面積が、横の間隔(b−a),(c−b),(c−a)だけで表されることを見抜くと後半が楽になる。最大化では、まず内点bの位置を中点にしてから、端点a=−2,c=1まで広げるという二段階の考え方が自然である。等号条件を実際のa,b,cで示すことを忘れない。
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出典: 東北大学 1997年度 後期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。