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東北大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

曲線y=x2 (2x1)上の相異なる3点を
P(a,a2)Q(b,b2)R(c,c2) (2a<b<c1)とする.このとき

(1) 三角形PQRの面積Sabcで表せ.

(2) abcを上の条件の下で動かすとき,Sの最大値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式 座標設定面積計算不等式評価

方針

(1) は3点の座標を面積公式に代入し、放物線上の点であることから因数分解する。(2)ではu=ba, v=cbとおくと、u>0, v>0, u+v=ca3であり、面積が12uv(u+v)になる。u+vを固定してuvを最大化し、最後にu+v3を使う。

解答

(1)
座標の面積公式よりS=121aa21bb21cc2である。この行列式は (ba)(ca)(cb) に等しい。a<b<cより各差は正なので S=12(ba)(cb)(ca) である。

(2) u=ba,v=cb とおく。するとu>0, v>0であり、ca=u+v である。また2a<c1より u+v=ca3 である。

(1) の結果から S=12uv(u+v) である。w=u+vを固定すると、uv(u+v2)2=w24 であり、等号はu=vのときである。したがって S12w24w=w38 である。さらにw3なので S278 である。

等号はw=3かつu=v=32のときに成り立つ。これは a=2,b=12,c=1 で実現できる。したがって最大値は 278 である。

別解

解法2

方針

3点の座標から行列式で面積公式を導く。最大化では端点差 w=ca を固定し、積 (ba)(cb)b を中点にしたとき最大になることを使う。

解答

(1)

P=(a,a2)Q=(b,b2)R=(c,c2) だから2S=bab2a2cac2a2=(ba)(ca)(c+a)(b+a)=(ba)(cb)(ca).a<b<c より右辺は正なのでS=12(ba)(cb)(ca).(2)

w=ca を固定する。正数u=ba,v=cbu+v=w を満たすからuv(w2)2,等号は u=v=w/2、すなわち b=(a+c)/2 のときである。よってS12w24w=w38.2a<c1 から w3 なのでS278.等号はa=2,b=12,c=1で成立する。

総評

難度6、計算量5。目安時間は22分。放物線上の3点の面積が、横の間隔(ba),(cb),(ca)だけで表されることを見抜くと後半が楽になる。最大化では、まず内点bの位置を中点にしてから、端点a=2,c=1まで広げるという二段階の考え方が自然である。等号条件を実際のa,b,cで示すことを忘れない。

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出典: 東北大学 1997年度 後期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。