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東北大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

Cを底面が半径2の円で高さが6の直円錐(すい)とし,これをxyz空間に
頂点が原点O(0,0,0)で底面の中心がA(0,32,32)となるようにおく.
Cの表面のうち底面と頂点以外の部分を側面と呼ぶ.

(1) P(a,b,c)Cの側面の点とする.
Pから線分OAにおろした垂線の長さをbcで表せ.
(2) c0<c2をみたす定数とする.
(x,y,c)Cの表面かまたは内部の点であることを表す
xyによる不等式を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用軌跡

方針

円錐の軸 OA の単位ベクトルを作り、点を軸方向成分と軸に垂直な成分に分ける。側面上では、軸からの距離が軸方向の距離の 2/6=1/3 になるので、(1)は軸方向成分から垂線の長さを表せる。(2)では平面 z=c 上の点 (x,y,c) について、軸からの距離の2乗と軸方向の長さを計算し、円錐の内部条件「距離 軸方向長の1/3」を不等式に整理する。

解答

(1)
円錐の軸は線分 OA である。ここで A=(0,32,32) だから OA=(32)2+(32)2=6 であり、軸方向の単位ベクトルは e=(0,12,12) である。

P(a,b,c) の軸方向の長さは OPe=b+c2 である。円錐は高さ6で底面の半径が2なので、側面上では、軸からの距離は軸方向の長さの 26=13 である。したがって、P から線分 OA に下ろした垂線の長さは b+c32 である。

(2)
平面 z=c 上の点を (x,y,c) とする。ただしここでの c は問題文の定数で、0<c2 である。

この点の軸方向の長さは y+c2 である。また、点 (x,y,c) から軸 OA までの距離の2乗は、全体の長さの2乗から軸方向成分の2乗を引けばよいのでx2+y2+c2(y+c2)2=x2+y2+c2(y+c)22=x2+(yc)22.円錐の内部または表面にあるためには、軸からの距離が、軸方向の長さの 1/3 以下であればよい。したがってx2+(yc)22(13y+c2)2=(y+c)218である。

これを整理する。両辺に18を掛けると 18x2+9(yc)2(y+c)2 である。展開して 18x2+9y218cy+9c2y2+2cy+c2 となるので 18x2+8y220cy+8c20 である。これが、(x,y,c) が円錐 C の表面または内部にあることを表す不等式である。

別解

解法2

方針

軸方向とそれに垂直な方向へ45度座標回転する。円錐は新座標で標準形になり、断面条件も直ちに出る。

解答

u=y+z2,v=yz2と置く。u 軸は円錐の軸 OA である。高さ6、底面半径2なので、円錐はx2+v2u29,0u6と表される。

(1)

側面上では軸からの距離は u/3 である。P=(a,b,c) ならu=b+c2だから、求める垂線の長さはb+c32.(2)

z=c とするとu=y+c2,v=yc2.標準形へ代入してx2+(yc)22(y+c)218.整理すると18x2+8y220cy+8c20.0<c2 のもとでは、この不等式から軸方向の範囲も自動的に満たされる。

総評

空間内の円錐を、軸方向と軸からの距離に分解して扱う問題である。目安時間は20分程度。軸の単位ベクトル (0,1/2,1/2) を最初に作ると、射影と垂直距離を計算しやすい。(1)では側面上にあるという条件により距離が軸方向長の 1/3 と分かる。(2)では座標の z 成分としての定数 c と、(1)の点 P(a,b,c) の文字が紛らわしいため、式の意味を確認しながら整理する必要がある。

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出典: 東北大学 1999年度 後期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。