方針
原点を通る直線を、長さ1の方向ベクトル を用いて と表す。球面に接する条件は、球の中心からこの直線までの距離が半径に等しいことである。中心 、 から直線への距離を、直角三角形または射影で求めると、それぞれ 、 が決まる。最後に単位ベクトル条件 と を使って を決める。
解答
原点を通る直線を と表す。ただし である。
まず球面 について考える。中心 から直線への距離を求める。方向ベクトルが単位ベクトルなので、中心ベクトル の直線方向への射影の長さは である。したがって、中心から直線までの距離の2乗は である。直線が半径9の球面 に接するためには、この距離が9に等しいから であり、 を得る。
同様に、球面 の中心 から直線方向への射影の長さは である。したがって中心から直線までの距離の2乗は である。半径が8なので より である。
以上と単位ベクトル条件からよって より である。 と の符号は距離条件では決まらず、互いに独立に選べる。したがって求める方向ベクトルはである。ただし、2つの符号は独立に選ぶ。
別解
解法2
方針
原点・球の中心・接点が作る直角三角形から、方向ベクトルの各軸成分の絶対値を求める。
解答
原点から球面 への接点を とする。中心を とすればで、三角形 は で直角である。直線方向と 軸のなす角を とすると同様に では中心までの距離10、半径8なので単位ベクトル条件より だからしたがってただし2つの符号は独立である。
総評
空間直線と球面の接触を、中心から直線への距離に置き換える問題である。目安時間は12分程度。方向ベクトルが長さ1であるため、射影の長さをそのまま内積で出せる点が計算を短くしている。、 だけが決まるので符号を落とさないこと、最後に で の符号だけを固定することが重要である。球に接する点の座標を求める必要はない。