方針
(1) は微分計算を正確に行い、 を示して の単調増加を得る。 はそのままでは符号が見にくいので、 とおき、 を使う。(2)は と(1)から最小値を判断する。(3)は(2)を に適用し、両辺に を掛けて対数を整理する。
解答
(1)
まず微分する。さらに微分するとここで とおくと であるから である。したがって となる。
関数 を考えると である。よって は で減少し、 で増加する。さらに だから、すべての で である。したがって であり、 は単調増加である。
(2)
直接代入すると であり、また である。(1)より は単調増加であるから である。したがって は で最小値をとり、その最小値は0である。よって であり、等号成立は のときである。
(3)
正の実数 に対して、(2)を に適用する。するとである。両辺に を掛けるととなる。
ここで かつ である。これらを代入して整理すると、 の係数は となるのでである。移項してを得る。これが示すべき不等式である。
別解
解法2
方針
二階導関数に現れる対数不等式を独立に示して凸性を得る。(3)は同次化として(2)を比 に適用する。
解答
(1)
微分するとと置けば はであり、 で最小値0をとる。よって 、したがって は単調増加する。
(2) の単調性より、 で 、 で である。よってであり、等号は のときに限る。
(3)
(2) に を代入し、両辺に を掛ける。対数をと分けて整理すれば
総評
微分計算、単調性、代入による不等式証明が連動する理系らしい問題である。目安時間は25分程度。最大の注意点は の符号判定で、 を自分で示す一手間が必要である。(3)は式変形が長く、特に の係数整理でミスが出やすい。 を代入した直後の式を丁寧に書けば、最後の不等式まで自然につながる。