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東北大学 2000年度 前期日程理系数学 第5問

0<t<1として,頂点がO(0,0)A(t,0)B(0,1)である三角形と,
頂点がOP(1t,0)Q(1t,1t)R(0,1t)である正方形の共通部分の面積をSとするとき,
Stの式で表せ.
また,Sを最大にするtの値を求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安34

図形と方程式積分 面積計算、場合分け、微分による最大最小

方針

共通部分を x 方向に切り、三角形の上端 y=1x/t と正方形の上端 y=1t の小さい方を積分する。横幅の右端は min(t,1t)、上端が入れ替わる点は 1x/t=1t から x=t2 である。したがって t=1/2t2=1t を境に3区間へ分け、各区間の式を出してから最大値を比較する。

解答

三角形 OAB0xt,0y1xt で表される。正方形は 0x1t,0y1t である。2つの上端 y=1xt,y=1t が交わるのは 1xt=1t より x=t2 である。

1. 0<t1/2 のとき、t1t なので横幅は 0xt である。0xt2 では正方形の上端が低く、t2xt では三角形の上端が低い。したがってS=0t2(1t)dx+t2t(1xt)dx=t(1t2)2である。

2. 1/2t(51)/2 のとき、横幅は 0x1t で、さらに t21t である。よってS=0t2(1t)dx+t21t(1xt)dx=t4+3t24t+12tである。

3. (51)/2t<1 のとき、1tt2 であるから、正方形全体が三角形の下に入る。したがって S=(1t)2 である。

以上よりS={t(1t2)2(0<t12),t4+3t24t+12t(12t512),(1t)2(512t<1)である。

最大を調べる。第1区間では ddt{t(1t2)2}=13t22 であり、0<t1/2 では正なので増加する。第3区間では (1t)2 は減少する。したがって最大の候補は第2区間の内部または端点である。

第2区間で S=12t332t+212t だから S=32t232+12t2 である。S=0 より 3t4+3t21=0 となる。u=t2 とおくと 3u2+3u1=0 なので、u>0 より t2=2136 である。よって t=2136 のとき最大となる。この値は実際に 1/2t(51)/2 に入る。

別解

解法2

方針

共通部分を、三角形または正方形から上にはみ出す小三角形を引く図形計算で求める。境界 t=1/2t2=1t で場合分けする。

解答

三角形の斜辺はy=1xtであり、正方形の上辺 y=1t との交点は x=t2 である。

(i) 0<t1/2

三角形は正方形より横に狭い。三角形の面積 t/2 から、上辺より上に出る小三角形を引く。
この小三角形の底辺は t2、高さは t なのでS=t2t32=t(1t2)2.(ii) 1/2t(51)/2共通部分の横幅は 1t で、斜辺と上辺の交点 t2 はその内部にある。幅 1t までの
三角形台形から、上辺より上の小三角形を引くとS={(1t)(1t)22t}t32=t4+3t24t+12t.(iii) (51)/2t<1

1tt2 なので正方形全体が三角形に含まれ、S=(1t)2.第1区間では S は増加し、第3区間では減少する。第2区間ではS=32t232+12t2.したがって3t4+3t21=0を満たすt=2136で最大となる。

総評

難度は10段階中8、計算量は10段階中7。目安は34分。図形自体は単純だが、横幅の端 t1t、上端の交点 t2 の大小関係で場合分けが必要になる。t=1/2t2=1t の2つの境目を混同しないことが最重要である。最大値の判定では、両端区間が単調であることを確認してから中央区間の微分に進むと、候補の漏れがなくなる。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2000年度 前期日程 数学 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。