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東北大学 2000年度 前期日程理系数学 第6問

数列{αn}を初項45,公比2の等比数列,
数列{βn}を初項15,公比12の等比数列とする.

(1) n=1,2,3,4,5のとき,αnの少数部分を求めよ.

(2) an=αn+βnの少数部分bnを求めよ.

(3) 数列{bn}の初項から第100項までの和の整数部分を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

数列 剰余分類、和の計算、場合分け

方針

αn=2n+1/5 なので、小数部分は 2 の累乗を 5 で割った余りにより周期4になる。βn は絶対値が急速に小さい交代等比数列で、n=1 だけ α1+β1=1 となる点を別扱いする。n2 では αn の小数部分に βn を足しても整数境界を越えないことを確認し、100項和は周期和と等比数列の和で評価する。

解答

(1) αn=452n1=2n+15 である。2k5 で割った余りは 2,4,3,1 を周期4で繰り返す。したがって n=1,2,3,4,5 に対する αn の小数部分は 45,35,15,25,45 である。

(2) βn=15(12)n1 である。まず n=1 では a1=α1+β1=45+15=1 なので b1=0 である。

次に n2 を考える。βn1/10 であり、αn の小数部分は 1/5,2/5,3/5,4/5 のいずれかである。負の βn を足しても 0 未満にならず、正の βn を足しても 1 以上にならない。したがって n2 では bn={2n+15}+15(12)n1 である。ただし { } は小数部分を表す。

(3) αn の小数部分は4項で 45+35+15+25=2 となる。100項は25周期なので、αn の小数部分の和は 252=50 である。

しかし b1 では α1 の小数部分 4/5β1=1/5 が合わさって整数 1 になり、小数部分は 0 である。したがってn=1100bn=5045+n=210015(12)n1である。等比数列の和よりn=210015(12)n1=1512{1(12)99}1+12=115{1(12)99}である。よってこの和は 5045115{1(12)99} であり、これは 49 より大きく 50 より小さい。したがって初項から第100項までの和の整数部分は 49 である。

別解

解法2

方針

an を1本の式にして、2の冪の5を法とする周期と小さな補正項を4項ずつまとめる。

解答

(1) αn=2n+15.2k の5を法とする余りは 2,4,3,1 の周期4だから、n=1,2,3,4,5 の小数部分は45,35,15,25,45.(2)an=2n+15+15(12)n1.n=1 では a1=1 なので b1=0 である。n2 では第2項の絶対値は 1/10 以下で、
第1項の小数部分は 1/5,2/5,3/5,4/5 のいずれかだから、整数の繰り上がり・繰り下がりはない。
よってbn={2n+15}+15(12)n1(n2).(3)
αn の小数部分は4項の和が2であり、100項では50になる。ただし第1項では
4/5+1/5=1 となるため 4/5 を引く。さらにn=210015(12)n1=115(1+1299).したがってn=1100bn=5045115(1+1299),これは49より大きく50より小さい。よって整数部分は49.

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安は22分。周期4の小数部分と、小さい交代等比数列を組み合わせる問題である。n=1 だけ小数部分が 0 になるため、ここを通常周期のまま足すと和が 1 だけずれる。n2 で整数境界を越えないことを一言確認してから和を取ると、bn の式に説得力が出る。最後は厳密な値まで出さなくても、4950 の間にあることを示せば整数部分は決まる。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2000年度 前期日程 数学 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。