方針
なので、小数部分は の累乗を で割った余りにより周期4になる。 は絶対値が急速に小さい交代等比数列で、 だけ となる点を別扱いする。 では の小数部分に を足しても整数境界を越えないことを確認し、100項和は周期和と等比数列の和で評価する。
解答
(1) である。 を で割った余りは を周期4で繰り返す。したがって に対する の小数部分は である。
(2) である。まず では なので である。
次に を考える。 であり、 の小数部分は のいずれかである。負の を足しても 未満にならず、正の を足しても 以上にならない。したがって では である。ただし は小数部分を表す。
(3) の小数部分は4項で となる。100項は25周期なので、 の小数部分の和は である。
しかし では の小数部分 と が合わさって整数 になり、小数部分は である。したがってである。等比数列の和よりである。よってこの和は であり、これは より大きく より小さい。したがって初項から第100項までの和の整数部分は である。
別解
解法2
方針
を1本の式にして、2の冪の5を法とする周期と小さな補正項を4項ずつまとめる。
解答
(1) の5を法とする余りは の周期4だから、 の小数部分は(2) では なので である。 では第2項の絶対値は 以下で、
第1項の小数部分は のいずれかだから、整数の繰り上がり・繰り下がりはない。
よって(3)
の小数部分は4項の和が2であり、100項では50になる。ただし第1項では
となるため を引く。さらにしたがってこれは49より大きく50より小さい。よって整数部分は
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安は22分。周期4の小数部分と、小さい交代等比数列を組み合わせる問題である。 だけ小数部分が になるため、ここを通常周期のまま足すと和が だけずれる。 で整数境界を越えないことを一言確認してから和を取ると、 の式に説得力が出る。最後は厳密な値まで出さなくても、 と の間にあることを示せば整数部分は決まる。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。