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東北大学 2001年度 後期日程理系(後期)数学 第6問

0<a<1であるような定数aに対して,次の方程式で表される曲線Cを考える.C:a2(x2+y2)=(x2+y2x)2(1) Cの極方程式を求めよ.

(2) Cx軸およびy軸との交点の座標を求め,Cの概形を描け.

(3) a=13とする.
C上の点のx座標の最大値と最小値およびy座標の最大値と最小値をそれぞれ求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

図形と方程式三角関数 座標設定グラフの概形微分による最大最小

方針

極座標 x=rcosθ,x2+y2=r2 を代入し、r=0 または r=cosθ±a を得る。軸との交点は元の方程式に y=0x=0 を代入して確認する。a=1/sqrt3 の最大最小は、x=(cosθ±a)cosθy=(cosθ±a)sinθ を1変数として調べる。

解答

(1)

極座標 x=rcosθ,x2+y2=r2 を用いる。方程式 a2(x2+y2)=(x2+y2x)2 に代入すると a2r2=(r2rcosθ)2=r2(rcosθ)2 である。

したがって r=0 または a2=(rcosθ)2 である。よって極方程式は r=0またはr=cosθ±a である。

(2) x 軸との交点を求めるため y=0 とおく。すると a2x2=(x2x)2=x2(x1)2 である。よって x=0 または x1=a である。したがって x 軸との交点は (0,0), (1a,0), (1+a,0) である。

次に y 軸との交点を求める。x=0 とすると a2y2=y4 である。よって y=0,y=±a となる。したがって y 軸との交点は (0,0), (0,a), (0,a) である。

曲線は方程式に y が2乗でしか現れないので x 軸対称である。また 0<a<1 なので、右側に (1a,0)(1+a,0) を通る大きなふくらみをもち、原点を通って上下に (0,±a) を通る部分をもつ。これらの交点を目印に、x 軸対称な概形を描けばよい。

(3) a=1/3 とする。まず x 座標を調べる。 r=cosθ+a とおき、u=cosθ とすると x=rcosθ=(u+a)u=u2+au である。この枝では r0 より ua である。したがって au1x=u2+au の最大・最小を調べる。最大は u=1xmax=1+a=1+13 であり、最小は u=a/2xmin=a24=112 である。

もう一方の枝 r=cosθa では r0 より ua で、x=(ua)u=u2au である。この範囲では x=u2au は単調増加し、0x11/3 である。したがって上の最大・最小を超えない。したがって xmax=1+13,xmin=112 である。

次に y 座標を調べる。曲線は x 軸対称なので、最大値を求めれば最小値はその反対である。 r=cosθ+a の枝で y=(u+a)sinθ だから y2=(u+a)2(1u2) である。これを微分すると、内部の極値は 12u2au=0 で与えられる。a=1/3 を代入すると u=13 が有効な解である。このとき y2=(23)2(113)=89 である。

もう一方の枝では y2=(ua)2(1u2) であり、停留点 u=3/2 での最大値は 1/48 である。端点では0なので、これは 8/9 を超えない。よって ymax=223,ymin=223 である。

別解

解法2(半径と余弦を分けて最適化)

方針

極方程式を得た後、u=cosθ と置く。
各枝で半径が非負となる範囲を明示し、
x は2次式、y2 は4次式として最大最小を調べる。

解答

(1) x=rcosθ, x2+y2=r2 を代入するとa2r2=r2(rcosθ)2.よってr=0またはr=cosθ±a.(2)

y=0 を元の式へ代入するとx2{a2(x1)2}=0,したがって(0,0),(1a,0),(1+a,0).x=0 なら y2(a2y2)=0 なので(0,0),(0,a),(0,a).曲線は x 軸対称で、これらの点を通る2つの極方程式の枝を描けばよい。

(3)

a=1/3u=cosθ とする。
r=u+a の枝では au1x=u(u+a).この2次式からxmax=1+13,xmin=112.もう一方の枝 r=uaau1)はこの範囲を広げない。
実際、そこで x=u2au は単調増加し、0x113.またy2=(u+a)2(1u2).微分すると内部の停留条件は(u+a)(12u2au)=0.有効な点 u=1/3y2=89.端点では y=0 である。もう一方の枝ではy2=(ua)2(1u2),au1,その内部の停留点 u=3/2 で最大値 1/48 をとる。
したがって全体の最大値は 8/9 であり、x 軸対称性からymax=223,ymin=223.

総評

難度7、計算量7。極方程式はすぐ出るが、r=0r=cosθ±a の枝を概形と最大最小にどう使うかが山場である。軸との交点は極方程式だけでなく元の式に代入して確認すると安全。(3)では u=cosθ と置き、許される範囲 r0 を意識して1変数の最大最小にする。目安は25分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2001年度 後期 数学 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。