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東北大学 2001年度 前期日程理系数学 第3問

1から200までの整数が1つずつ記入された200枚のカードの入った箱がある.
この箱から1枚のカードを無作為に抜き出して,
それに書かれた数が奇数であればその数を得点とし,
偶数の場合は奇数になるまで2で割って得られる奇数を得点とする.
例えば,抜き出したカードの数が28であれば,これを2で2回割って得られる7が得点となる.
1枚のカードを抜き出したときの得点の期待値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安12

確率整数 期待値、剰余分類、計算整理

方針

カードの数を 2kmm は奇数)と表すと得点は奇数部分 m である。したがって、各 k について 2km200 となる奇数 m の和を足せば、全カードの得点総和になる。最後にカード枚数200で割る。

解答

カードに書かれた数を 2km と表す。ただし m は奇数である。このとき、偶数である限り2で割って最後に得られる奇数は m である。したがって得点は m である。

得点の総和を、k ごとに分けて求める。 k=0 では奇数 1,3,,199 が出るので和は 1+3++199=1002=10000 である。k=1 では 2m200 なので m100 の奇数の和で 1+3++99=502=2500 である。

同様に続けると、得点総和は 10000+2500+625+169+36+9+4+1 である。ここで例えば 625=252169=132 は、それぞれ m50m25 の奇数和である。

したがって得点総和は 13344 である。カードは全部で200枚だから、期待値は 13344200=166825 である。よって 166825 である。

別解

解法2(総得点の再帰計算)

方針

1から N までの得点総和を T(N) とする。
奇数カードの寄与と、偶数カードを2で割った後の寄与に分けると
短い再帰式が得られる。

解答

T(N) を、1から N までのカードの得点総和とする。
奇数カードの得点はその数自身であり、偶数 2m の得点は
カード m の得点と同じである。したがってT(N)=1jNj は奇数j+T(N2).正の奇数を小さい方から r 個足した和は r2 だからT(200)=1002+502+252+132+62+32+22+12=13344.200枚は等確率なので、期待値はT(200)200=13344200=166825.

総評

難度5、計算量5。得点は「奇数部分」で決まるので、200個を直接分類するより2の指数で層に分けるとよい。奇数の和 1+3++(2r1)=r2 を使うと計算が短い。よくある誤りは、同じ得点になるカードの枚数を数え忘れること、また期待値で200で割り忘れることである。目安は12分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2001年度 前期 数学 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。