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東北大学 2001年度 前期日程理系数学 第2問

関数f(x)=1+2x1x (x0)について,a=limx0f(x)b=limx0f(x)とおく.

(1) abの値を求めよ.

(2) 12xの範囲で,
3つの関数1+2x1+ax1+ax+bx2の大小関係を調べ,
これらの関数のグラフを同一のxy平面上に描け.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

微分関数 極限計算グラフの概形不等式評価

方針

(1) は分子を有理化して f(x)=2/(1+2x+1) とし、極限と導関数の極限を求める。(2)は u=1+2x と置いて x=(u21)/2 に直し、3つの関数の差を因数分解する。符号は u1u1、つまり x0x0 で変わる。

解答

(1)

分子を有理化すると、x0f(x)=1+2x1x=21+2x+1 である。したがって a=limx0f(x)=21+1=1 である。

また f(x)=2(1+2x+1)1 より f(x)=2(1+2x)1/2(1+2x+1)2 である。よって b=limx0f(x)=12 である。

(2)

(1) より比較する3つの関数は 1+2x,1+x,1+xx22 である。ここで u=1+2x とおく。x1/2 より u0 であり x=u212 である。

まず 1+x1+2x=1+u212u=(u1)220 である。したがって常に 1+2x1+x である。

次に 1+xx221+2x=(u1)3(u+3)8 である。u+3>0 だから、この符号は u1 の符号で決まる。u11/2x0u1x0 に対応する。

よって 12x0 では 1+2x1+xx221+x であり、x0 では 1+xx221+2x1+x である。等号はいずれも x=0 で成り立つ。

グラフは、3曲線が点 (0,1) で接し、直線 1+x が常に最上位にある。放物線 1+xx2/2x<0 で平方根曲線より上、x>0 で平方根曲線より下に入れ替わる。

別解

解法2(差を直接因数分解する)

方針

有理化して極限を求める。大小関係は
u=1+2x を導入し、直線との差と2次近似との差を
u1 の因数で表して符号を読む。

解答

(1) f(x)=21+2x+1だからa=1.またf(x)=21+2x{1+2x+1}2よりb=12.(2)u=1+2x0 とおけば x=(u21)/2 である。
まず1+x1+2x=(u1)220.また1+xx221+2x=(u1)3(u+3)8.u+3>0 なので、1/2x0 では1+2x1+xx221+x,x0 では1+xx221+2x1+x.3曲線は (0,1) で共通の接線 y=1+x をもち、
x=0 の前後で平方根曲線と放物線の上下が入れ替わる。
この関係と定義域 x1/2 を反映して描けばよい。

総評

難度6、計算量5。有理化で極限を処理し、大小比較は差の因数分解に落とすのが最短である。特に 1+xx2/21+2x の符号が x=0 で変わるため、区間を分けて書く必要がある。グラフは接点 (0,1)、定義域 x1/2、上下関係を反映して描く。目安は18分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2001年度 前期 数学 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。