方針
総時間を、 での待ち時間、 の乗車時間、 での待ち時間、 の乗車時間の和として整理する。両路線は同時刻に3分おきに出るので、 が8分なら到着は発車時刻から2分後で次の待ち時間は1分、10分なら1分後で待ち時間は2分になる。あとは独立な3つの選択を表にして、同じ総時間になる場合の確率を足し合わせる。
解答
での待ち時間を とする。条件より がそれぞれ確率 で起こる。 発 行きと 発 行きは同時刻に3分おきに発車する。したがって、 から までの乗車時間が8分のとき、 到着は発車時刻から8分後であり、これは3分周期で見ると2分後である。よって次の 行きまでの待ち時間は1分である。
同様に、 から までの乗車時間が10分のとき、3分周期で見ると1分後に到着するので、 での待ち時間は2分である。
したがって、 の乗車時間と の乗車時間に応じて、 を除いた時間は次のようになる。これら4通りはそれぞれ確率 で起こる。また は独立に確率 で起こるので、表の各行と各 の組は確率 である。
したがって総時間は である。これを数えると である。それ以外の整数 については である。
所要時間の合成
別解
解法2
方針
総時間の確率母関数を作る。 での待ち時間の多項式と、2区間の乗車時間および で決まる待ち時間の多項式を掛け、各次数の係数を読む。同じ時刻へ至る複数経路は係数の加算として自動的にまとまる。
解答
最初のバスが8分かかると、3分周期では到着が2分ずれるため で1分待つ。10分かかると1分ずれるため2分待つ。したがって、 での待ち時間を除いた所要時間はであり、それぞれ確率 である。
での待ち時間の確率母関数は残りの時間の確率母関数はである。独立性より総時間の確率母関数はよってそれ以外の整数 では である。
総評
難度4、計算量4。目安時間は12〜16分。鍵は での待ち時間を独立な確率変数として置かず、 の乗車時間から3分周期で決めることである。8分なら待ち1分、10分なら待ち2分になる。最後は12通りの等確率な組を数えるだけだが、16分から20分までは2通りずつ重なるため、端の15分・21分だけ確率が半分になる。表を作ると重複を漏らしにくい。