方針
水平線 で正三角形を切り、左右の辺との交点から の取り得る x の範囲を出す。距離の平方和は x について を含む形に平方完成でき、(1)の範囲が常に を含むことを確認して最小を決める。最後は、固定した a に対する最小値 を でさらに最小化する。図形的には、3頂点からの距離の平方和は重心で最小になることも検算に使える。
解答
(1)
辺 AC は A(0,0)、 を通るので である。したがって水平線 との交点の x 座標は である。
また、辺 BC は B(2,0)、 を通るので である。よって との交点の x 座標は である。したがって P(x,a) が三角形 ABC に含まれるための範囲は である。
(2) とする。各距離の平方は である。したがってである。
(1) の範囲について、 だから であり、 は常に許される。よって最小値は であり、そのとき である。
(3)
(2) より、P が三角形内を動くときの最小値は を で最小にする問題になる。平方完成すると である。 は指定範囲に含まれるので、最小値は であり、そのとき である。
3頂点からの距離の平方和は、重心 で最小になる。
別解
解法2
方針
3頂点の重心 に対する恒等式 を使う。水平線上では に最も近い点、三角形全体では 自身が最小を与える。
解答
(1) 辺 の方程式はだから、 が三角形内にある条件は(2) 三角形の重心をとする。任意の点 に対しである。 とすれば(1)の区間には常に が含まれるので、最小は のときである。直接整理すると最小値は(3) 重心 は三角形の内部にあるから、三角形全体では が最小を与える。このときしたがって最小値は 、そのときである。
総評
難度5、計算量5。水平断面で x の範囲を押さえ、距離の平方和を平方完成する標準的な座標問題である。(2)では が本当に許される範囲に入っていることを確認するのが採点上重要で、ここを省くと端点最小の可能性を消せない。(3)は a についての2次式に戻るので軽いが、点 P の座標まで明記すること。重心の性質を知っていれば検算しやすい。15分から20分で完答したい。