方針
固定した点 について、条件 を と書き、右辺を の2次関数として見る。(1) はすべての で成り立つ条件なので、この2次関数の区間最小値を使う。係数が負で下に開く放物線だから、区間での最小値は端点で生じる。(2) はいずれかの で成り立てばよいので、区間最大値を使う。頂点 が区間内にあるかで3つに場合分けし、境界線・境界放物線を含む下側の領域として図示する。
解答
点 が に属する条件は すなわち である。以下、右辺を とおく。
(1) が を満たすすべての に対して の点となる条件は である。したがって を求めればよい。 は の係数が負、すなわち下に開く2次関数であるから、閉区間での最小値は端点で生じる。端点の値は および である。よって である。
2つの値を比較すると である。したがって求める範囲はである。図示すると、2直線 、 のうち低い方を境界とし、その下側すべてである。境界は含む。
(2) が を満たすいずれかの に対して の点となる条件は を満たす が存在することである。したがって を求めればよい。
平方完成すると である。頂点は であるから、この頂点が区間 に入るかどうかで分ける。 、すなわち のとき、 では で最大となるので である。、すなわち のとき、頂点で最大となるので である。、すなわち のとき、 では で最大となるので である。
したがって求める範囲はである。図示すると、左側の直線 、中央の放物線 、右側の直線 をつないだ境界の下側すべてであり、境界も含む。
2つの領域を図示すると次のようになる。青色部分は境界を含む。
総評
パラメータ付き半平面の共通部分と和集合を、点 を固定して判定する問題である。目安時間は22分。(1) は「すべての 」なので右辺の最小値、(2) は「いずれかの 」なので右辺の最大値を使う、という対応が最大のポイントになる。 は上に開くのではなく下に開く2次関数なので、最小値と最大値の出方を取り違えないこと。図示問題では、境界を実線で描くこと、(2) の中央部分が の放物線であること、どちらも境界の下側であることを明示すると答案が安定する。