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東北大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

aを実数とする.
Cは点(a,a)で直線y=xを接線にもち,点(0,1)を通るものとする.
Cの中心をP(X,Y)として,以下の問いに答えよ.

(1) XYaを用いて表せ.

(2) aが動くときの点Pの軌跡と直線y=1で囲まれる図形の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式積分 座標設定軌跡面積計算

方針

接点 (a,a) での接線が y=x なので、中心はその接線に垂直な直線、つまり傾き1の直線上にある。中心を (a+s,a+s) とおき、接点までの距離と点 (0,1) までの距離が等しいことから s を決める。軌跡は XY=2aY=a2+1/2 から Y=(XY)2/4+1/2 と表せる。面積は水平切片で見ると、直線 Y=1 との間の幅が 4Y1/2 になるので、Y で積分する。

解答

(1)
円の中心 P(X,Y) から接点 (a,a) に引いた半径は、接線 y=x に垂直である。直線 y=x の傾きは 1 なので、半径の方向の傾きは 1 である。したがって、中心 P は接点 (a,a) を通る傾き1の直線上にある。

そこで、ある実数 s を用いて P=(a+s,a+s) とおく。接点 (a,a) までの距離の2乗は s2+s2=2s2 である。一方、円は点 (0,1) を通るので、(0,1) までの距離の2乗も同じであり、(a+s)2+(a+s1)2=2s2 が成り立つ。

左辺を展開して整理すると (a+s)2+(sa1)2=2s22s+2a2+2a+1 である。したがって 2s22s+2a2+2a+1=2s2 より s=a2+a+12 を得る。よって X=a+s=a2+2a+12,Y=a+s=a2+12 である。すなわち X=a2+2a+12,Y=a2+12 である。

(2)
(1) より XY=2a,Y=a2+12 である。a=(XY)/2 を消去すると、点 P の軌跡は Y=(XY)24+12 である。これは Y1/2 を満たす曲線である。

直線 Y=1 との交点を求めると 1=(X1)24+12 だから (X1)2=2 であり、交点は X=1±2,Y=1 である。

面積は水平な切片で求める。1/2Y1 に対して、軌跡の式から (XY)2=4(Y12) である。したがって、その高さ Y における左右の X 座標は X=Y±2Y12 であり、横幅は 4Y12 である。よって求める面積はS=1/214Y12dYである。u=Y1/2 とおくと1/214Y12dY=401/2u1/2du=4[23u3/2]01/2であるから83(12)3/2=83122=223である。

軌跡と直線 Y=1 に囲まれる部分を図示する。破線は、積分で用いた水平切片である。

総評

接線に垂直な半径を使って中心を1変数で表すことが出発点である。目安時間は22分。(1) では中心を (a+s,a+s) と置くと、半径の2乗が 2s2 になり、点 (0,1) を通る条件が短く整理できる。(2) は軌跡の式を出した後、斜めの放物線に見えても水平切片で幅を取れば通常の積分に戻る。XY=2a を消去するときの符号、直線 Y=1 との交点、積分範囲 1/2Y1 を丁寧に書くと、図形の取り違えによる失点を避けられる。

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出典: 東北大学 2011年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。