方針
平方和の係数つき和は、重みつき平均を中心として平方完成できる。重みの和は であり、球の中心は になる。これが指定された に等しいことから を決め、残った定数項を計算して半径を求める。
解答
点 の位置ベクトルを とする。重みの和は である。係数つき平方和を平方完成すると、その中心は重みつき平均 である。
これが に等しいので である。各点の座標を代入すると である。すなわち だから である。よって である。
このとき である。平方完成の定数項を求める。一般に である。ここで なので であり、 である。したがって条件式は となる。よって である。球面の半径は である。
別解
解法2(成分を直接平方完成する)
方針
として左辺を成分ごとに展開する。球面の一次項から中心を読み、指定中心 と係数を比較して を決めた後、定数項から半径を出す。
解答
とおく。左辺を展開すると、2次項の係数は各成分についてである。一次項はとなる。
一方、中心が の球面を表すなら、2次部分と一次部分はと同じでなければならない。この式の一次項はだから、係数比較によりである。よってを得る。
このとき である。左辺の定数項はである。したがって左辺全体はとなる。これが30に等しいのでであり、を得る。よって半径はである。
総評
難度5、計算量5。目安時間は18分。係数つき平方和の中心が重みつき平均になることを使うと、計算が直線的に進む。採点点は、重みの和を10と見ること、中心条件から を出すこと、定数項 を正確に計算することである。最後は半径の二乗が正になることも確認になる。成分計算だけで押し切れるが、平方完成の公式を丁寧に書くと答案として読みやすい。 第2解法では主解法と異なる構造を用い、同じ結論を独立に再現した。