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東北大学 2015年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第1問

a,b,cを実数とし、座標空間内の点をO(0,0,0),A(2,1,1),B(1,2,3),C(a,b,c),M(1,12,1)と定める。空間内の点P4OP2+AP2+2BP2+3CP2=30を満たすもの全体がMを中心とする球面をなすとき、
この球面の半径とa,b,cの値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定、式変形、ベクトル成分計算

方針

平方和の係数つき和は、重みつき平均を中心として平方完成できる。重みの和は 4+1+2+3=10 であり、球の中心は (4O+A+2B+3C)/10 になる。これが指定された M に等しいことから C を決め、残った定数項を計算して半径を求める。

解答

P の位置ベクトルを p とする。重みの和は 4+1+2+3=10 である。係数つき平方和4OP2+AP2+2BP2+3CP2を平方完成すると、その中心は重みつき平均 4O+A+2B+3C10 である。

これが M(1,1/2,1) に等しいので 4O+A+2B+3C=10M である。各点の座標を代入すると (2,1,1)+2(1,2,3)+3(a,b,c)=(10,5,10) である。すなわち (4,5,7)+(3a,3b,3c)=(10,5,10) だから 3a=6,3b=0,3c=3 である。よって a=2,b=0,c=1 である。

このとき C=(2,0,1) である。平方完成の定数項を求める。一般に wiPXi2=10PM2+wiXi210M2 である。ここで A2=6,B2=14,C2=5,M2=1+14+1=94 なので wiXi2=16+214+35=49 であり、491094=49452=532 である。したがって条件式は 10PM2+532=30 となる。よって 10PM2=72,PM2=720 である。球面の半径は 720 である。

別解

解法2(成分を直接平方完成する)

方針

P=(x,y,z) として左辺を成分ごとに展開する。球面の一次項から中心を読み、指定中心 M と係数を比較して a,b,c を決めた後、定数項から半径を出す。

解答

P=(x,y,z) とおく。左辺を展開すると、2次項の係数は各成分について4+1+2+3=10である。一次項は(86a)x+(106b)y+(146c)zとなる。

一方、中心が M=(1,1/2,1) の球面を表すなら、2次部分と一次部分は10{(x1)2+(y12)2+(z1)2}と同じでなければならない。この式の一次項は20x10y20zだから、係数比較により86a=20,106b=10,146c=20である。よってa=2,b=0,c=1を得る。

このとき C=(2,0,1) である。左辺の定数項はA2+2B2+3C2=6+214+35=49である。したがって左辺全体は10(x2+y2+z2)20x10y20z+49=10{(x1)2+(y12)2+(z1)2}+532となる。これが30に等しいので10PM2=30532=72であり、PM2=720を得る。よって半径は720である。

総評

難度5、計算量5。目安時間は18分。係数つき平方和の中心が重みつき平均になることを使うと、計算が直線的に進む。採点点は、重みの和を10と見ること、中心条件から C=(2,0,1) を出すこと、定数項 53/2 を正確に計算することである。最後は半径の二乗が正になることも確認になる。成分計算だけで押し切れるが、平方完成の公式を丁寧に書くと答案として読みやすい。 第2解法では主解法と異なる構造を用い、同じ結論を独立に再現した。

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出典: 東北大学 2015年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。