方針
の条件は平面の六角形を表すので,まずその頂点を求める。点への対応は線形変換であり,領域の頂点は頂点に移る。(2)ではを使って内積をという一次式に直し,六角形の頂点で最大値を比較する。
解答
(1) なので である。この線形変換の行列式は だから,六角形の各辺と頂点はつぶれずに移る。
まずの範囲を調べる。条件 は,平面で6本の直線に囲まれた六角形を表す。その頂点は,隣り合う境界線の交点から である。
これらをで移すと,順に となる。したがってはこれら6点をこの順に結んだ六角形である。
(2) だからである。これはについて一次式なので,最大値は(1)で得た六角形の頂点で生じる。
各頂点での値はである。よって最大値は であり,そのときである。このとき である。
別解
解法2
方針
(1) は平面の6つの頂点を線形写像で移す。(2)では頂点を総当たりせず,目的式を,条件から直ちに上から抑える。等号候補が残りの条件も満たすことを確認して最大値と点を決める。
解答
(1) 条件が表す六角形の頂点はである。一方,であり,変換の行列式はなので辺や頂点はつぶれない。これらの像は順にとなる。したがってはこの6点を順に結ぶ六角形である。
(2) よりである。条件,からを得る。等号が成り立つにはであればよく,この組はも満たす。したがって最大値はである。そのときとなる。
総評
難度4,計算量4。目安時間は20分。(1)ではの六角形の頂点を循環順に並べ,線形写像で得た6点も同じ順に結ぶことが最低限の得点条件になる。(2)は頂点比較でも解けるが,と一行で抑え,等号点がの条件を満たすと確認できれば簡潔で強い答案になる。最大値だけで終えず,そのときのとまで記すことが完答の採点点である。